【HRテックの導入にはまず推進する組織・チームを作る】

Flexas Z 代表の橋本です。
前回投稿から時間が空いてしまいましたが、2回目の投稿となります。
「定期的に出さないといけない!!」と自らにプレッシャーをかけることせず、「出そうと思った」時に発信していこうと考えています。

さて先日、以前からお付き合いさせて頂いているお客様から「HRテックとかデジタルフォーメーション(DX)とか耳にするけどイマイチピンとこないんだよね?」とお話を頂きました。

人事の世界では、近年HRテック(HR Tech)がバズワードになっていて、みなさんも各種ウェブセミナー・レポート等にて目にすることが回数も増えたかと思います。
HRテックとは、HR(Human Resource:人財)と テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語です。人事の様々な業務に対して、最先端テクノロジーを活用して発生している課題を解決する製品(ソリューション・サービス)のことを指すのが一般的かと思います。
HRテックに関する製品については、近年スタットアップ・ベンチャー企業が積極的に市場へ参画してきていて、多種多彩となっています。(いくつかのサイトにて「カオスマップ」が公開されているので一度ご覧ください。)
現状としては、特定の領域に特化した製品(勤怠管理や人事評価のクラウド製品は近年CMも頻繁に流れていますね。)が主流となっていて、一つの製品を入れれば、人事の課題が丸ごと解決するというものではなく、色々な製品を組み合わせることが求められています。

一方でデジタルトランスフォーメーション(DX)は、「AI や IoT などの先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう従来のビジネスや組織を変革すること」と情報処理推進機構(IPA)では説明されています。
(参照:IPA「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の機能と役割のあり方に関する調査 https://www.ipa.go.jp/files/000073700.pdf)

冒頭述べた「ピンとこない」という所ですが、DXに書かれている「新たな付加価値」とHRテックにより実現する変化・効果(「部分的なデジタル化(=業務効率化)」)のギャップに原因があるのではと思っています。
だからと言って、HRテックの導入そのものを否定するつもりはまったくありません。テクノロジーを活用することにより、従業員にも人事部門にも効果・効率化が見込めるのであれば、積極的に導入すべきです。
最近はクラウドの製品も多く市場に投入されており、トライアルという形で事前の準備も短時間ですぐ使うことができることはメリットです。

ですが、トライアルありきでHRテック導入を進めてしまうと、導入を終えるが目的となってしまって「想定した効果が出ない」「トライアルは上手くいったけど、本格導入・展開は進まない」といった結果に陥りかねません。

そこで、本稿を読まれている方でHRテックの導入を考えている方にお勧めしたいのは、最初にHRテック(DX)を推進する組織・チームを立ち上げるということです。
まずはそのチームにて、現状把握を十分に行った上で、中長期的なゴール(何かしらの数値目標など定量的なものがベター。)を定めて、それに向けたロードマップを策定することがよいかと思います。
そのロードマップに従って、途中でモニタリングするKPIも設定し、HRテック(DX)を推進していくことをお勧めします。
その組織・チームの中に我々のような外部コンサルタントを活用するも一つの手段ですよ。(笑)
弊社にはHRテック(DX)に関する豊富な経験・知見を有するコンサルタントが在籍していますので、気軽にご相談ください。
問い合わせは弊社ホームページ(https://flexas-z.com/)よりお願いします。


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