誰かに支えられながら生きてる
今日も思ったことをなんとなくしたためるnoteです。
キャンプに行く
人生で初めて、娘とキャンプに出かけました。会社の友人にたまたま誘われたことがきっかけで、あれよあれよという間に楽しそうなキャンプに参加することになりました。
私が娘と同じくらいの歳の頃、一度だけ海辺でキャンプしました。これまでほとんど経験がありません。もちろんグッズも持ち合わせていませんでした。
テントはどうしよう、と困っていたら友達が「貸すよ!」と快く言ってくれました。それから、机もマットも何もかも持っていなかったのですが、それも「貸すよ!」と快くお返事くれました。
別の友達は、これとこれは買って、これは持ってきて、これは〜と素人向けに適切なアドバイスをくれました。鍋まで忘れたおっちょこちょいな私に鍋を貸してくれた友達もいました。
当日、娘がモンスターボールのおもちゃをたくさん持っていました。キャンプ場までTUKTUKで送ってもらっていた時、モンスターボールを二つ道端に落としてしまいました。送迎のお兄さんは「後で拾ってきますよ。ポケモンもゲットしてきましょうか?」と言ってくれました。がっくりしていたはずなのに、あっという間にクスッとして心があったかくなりました。
小さな娘は原っぱを駆け巡り、いろんなものを引っ張り出しました。すぐに一人じゃ見れなくなりそうになりました。そんな時、お姉ちゃん達や周りの大人達が何となく目を見張ってくれました。私が休憩していた時、子供を見守ってくれた友達がいました。マシュマロをうまく焼けなくて、代わりに上手に焼いてくれる友達がいました。誰にも真似できない素敵な一芸を披露してくれた友達もいました。
夜になると、娘はクループという犬の遠吠えのような咳が出て、寝れなくて吐いてしまいました。泣いてしまって、周りの人も寝れなかったかもしれません。それでも、大丈夫かと優しく声をかけてくれたり、荷物をとりに行くまでの間、子供を見ていてくれた友達がいました。寒かろうと、毛布を貸してくれた友達もいました。
何一つ自分でできなくて。
いつも誰かの宛先があるような、ないような
不思議な優しさに支えられていました。
何もかもがありがたく
とてもとても幸せなキャンプでした。
自然
キャンプといえば自然。
澄んだ空に鳥が羽ばたき、白い月が浮かびます。てんとう虫やカマキリの卵を見つけたり、捕まえてみたり。そうしていると、美しい夕暮れと共に寒さが訪れ、各々に焚き火を囲みます。時折お隣の焚き火をのぞいてみたり、お邪魔して話しながら談笑したり、しなかったり。
それから、美しい月や星を何となく見あげて。時折雲に隠れては漏れてくる月明かりに心を動かされます。完璧なものも美しいけれど、漏れてくるものに愛おしさを感じます。まるではみ出してしまった何かを愛でるように。
朝起きると、小鳥たちの鳴き声で目が覚めました。ウグイスの美しい鳴き声にうっとりしました。小雨の何ともじっとりと肌寒い季節でしたが、雨がまるでテントで太鼓を奏でているかのようでした。
何かずっと、風景の一部に自分がいるような感覚でした。昨今の自分らしさなんて吹き飛ぶような。ちっぽけだけど、何かに包まれているようなそんな不思議な心持ちになりました。
誰かに支えられてる
当たり前なのですが、いつも誰かに支えられながら、支えながら生きています。今回のキャンプはそんな当たり前のことを感じることのできる、素敵なキャンプになりました。
今日が、どんな1日だとしても
どんなに何もできなくても
多分見えないどこかで誰かに支えられて、支えているのでしょう。
またキャンプに行きたいなと思いました。
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