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バーテンダー論語⑤

13~15巻まで。



サービスには偶数のサービスと奇数のサービスがあってね。2人・4人の客ならバーテンダーは放っておくのがサービス。でも1人・3人の客には一言だけでも声を掛けるのがサービスー忘れないことだ。客の小さな孤独に気付けるかどうか。それがバーテンダーにとって一番必要な才能なんだよ(伊丹)

でもそもそもバーテンダーは眼で見ちゃダメなんだ。この耳で……見る。大切なのは耳だけじゃない。眼に見えるものだけを信じてると一番大切なものを見逃す。大切なものが見えなくなるから。ここにある物…お客様の…魂(佐々倉溜)

人は頭では分かっていてもしばしば失敗します。大事なのは失敗から学ぶこと。人は成功は実力、失敗は不運と思いがちですから。その意味で失敗は成功よりずっと優しい(嶋岡)

自信がなくなる迷う…それって成長した証拠なんだぜ。迷わないのは努力を忘れた奴だけだ。だからどんな天才も迷う。そして迷うことでしか壁は破れない(北方)

仕事の意味とか価値はね君が決めるんじゃなくて他人が決めるんです(加瀬)

例えば仕事で絶対にミスをしない人がいます。どんな人か分かります?答えはね…"仕事をしない人"ミスは人が生きている証拠です。だからこそ一生懸命に必死で努力してその結果出たミスの方が勉強になるんです(加瀬)

サービスというのはだから怖い。お客様はその日のサービスに満足すると次回はそれ以上を期待します。でもバーのカウンターは"会者定離"出会った者はいつか必ず別れなければなりません。だからどんなに大変でも精一杯のサービスをしないと後悔する。その後悔は時に一生続きます(東山)

師を求めず師の求めたるところを求めよ それが師の恩に報い 師の夢を継ぎ ひいては師を超えること(葛原)

プロになるということは現実の中で何かを捨てるということ。たとえばかつて抱いた夢 理想 憧れ…必要なのは捨てる辛さ、痛みに耐え現実に学ぶということ。そこからプロの本当の成長が始まる。だからこそムダに捨てない。活かすために捨てる(葛原)

人は努力さえすれば必ず成長する。なぜそれが信じられないのか。もっと楽なもの、運や偶然、己の小さな才能に頼ろうとするからだ。それが人の目を蔽い隠す(葛原)

人はなぜ怒るか。自信のなさ、余裕のなさが心に迷いを呼ぶ。その迷いを隠そうとするから怒る(老師)

天才とは持って生まれた才能ではない。迷いなく努力出来る能力じゃ。(老師)

仮に100歳から一日しか修行出来ずとも生まれ変わった時は一日だけ修行が進んでおる。その意味で何かを始めるのに遅すぎることはない。(老師)

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