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詩| 晴天の休日にこそ

晴天の休日にこそ、人けのない日陰を探す。
文化ホールの裏道や、休業中の店先や。
私は一人だけれども、
漏れ聞こえてくる喧騒は幸福の鐘声で、
それが独りを許すのだから。

晴天の休日にこそ、知らない路地で立ち止まる。
干上がった赤い灰皿や、公園近くの廃屋や。
私は一人だけれども、
坂の上に立つ陽炎は祝福の予感で、
それが独りを満たすのだから。

街は辛うじてのんびりしていて、
私の帰属を曖昧にする。
そうしてほら、目が合った。