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詩| レ

愛着から膨らんで、風船はほら、市松模様の雲を透過した。
エプロンのポッケから、はみ出る程のありがとうを、結わえて一緒に放ったでしょう。
今、何を見ていますか?
欄干に手を置く度。

敵はどいつと、あいつが憎いと、ギンガムチェックの重なり探し。
取り合ってから綻ぶ手、昨日の夢の落とし前に、カラーコーンを並べました。
今なに見てる?
赤信号で止まる度。

空を仰げば背筋が伸びる、靴下が覗く、おかえりのウィンドウペン。
何にも上手くいかないなあって、呟いたら、ピントが合うカラクリです。
ミエテル?
瞼でストロボを焚く度。