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詩| 空け

   浮雲ひとつ
 さびしい片足が      空中にうずくまる   
破れた靴下みたく     今にも千切れそう
死ぬ間際だけお前を   もう忘れるから
 お前は死ぬ間際だけぼくを思い出してくれ
浮雲ひとつ漂っている
やがて一碧
二匹