添加物市場ってどんな感じなのよ

思いのほか反応の良かった食品添加物を扱う企業一覧にあやかりのまとめ記事です。


私は香料メーカーに勤めており、業界のことはそれなりに知っているつもりです。実際に業界に属していると業界紙や調査会社のデータも曖昧、適当だなと思うことも多々あります。
私たちがそういった市場データを見る時には、シェアやボリュームをおさえるために見ています。
この記事に関してもそれぐらい気持ちで見ていただき、モノ申す該当業界にいる方は、TwitterのDMなどでコメントいただければ補正したいなと思います。

では本題です。
皆さんは添加物業界がどの程度の市場規模かご存じでしょうか。
もっと言うと食品業界がどの程度かご存知でしょうか。

私の大好きなお酒は以下の情報が出ていました。
2018年度:3兆5100億

続いて清涼飲料水はこちら。
2020年度:4兆9326億円


どのような商品群が多いのかどうかは話が細かくなるので割愛しますが、コカ・コーラ、サントリー、キリン、アサヒなどそうそうたる企業が連なってこの金額です。

ここからが本題の添加物。
添加物業界
2020年:1兆476億円です(ドーン)

引用はこちらの三栄源FFI社で、ソースは食品化学新聞を参考にしているそうです。



前述の市場、会社に比べると小さいなぁと思われるかもしれません。
ただよく考えてみてください。添加物を作っている会社をご存じでしょうか。

業界人でなければ、2社以上出てきたら、よくご存じですね。のレベルだと思います。そのようなマニアックな業界ですが、裾野が広く集めるとそれなりの規模になるんです。

では肝心の内訳。情報ソースがやや弱く聞き取りと雑誌などの補正のため保証はできませんが、それなりに悪くない推定値だと考えてます。
そのため前述の1兆476億円には少々足りませんが、全く違うというわけではないので、この辺でご容赦ください。

*単位は100億円毎で精一杯です。
甘味料:3000億円
調味料:1800億円
香料:1700億円
品質改良剤:800億円
増粘・安定剤:800億円
香辛料:400億円
乳化剤:300億円
着色料:300億円
酸味料:300億円
酵素:200億円
強化剤:200億円
保存料:200億円
酸化防止剤:100億円


はい。規模はこんなものです。
個別企業としてみると三栄源エフエフアイ、高砂香料、キリン協和、味の素が多いかと思いますか、専業が進んでるせいか社員が少ない企業も含めると企業数はかなり多いかと考えてます。

さて次回以降からは個別の業界、企業をまとめてみようかと考えてます。

良ければ、やる気のために「スキ」ボタンもお願いします。
ではまたお会いしましょう。

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