香料会社でのキャリアを考える

Twitterで質問の多い内容に、キャリアを考える事が多かったので、ここについて考えてみたいと思います。
香料会社でのキャリア形成には、大きく分けて以下の3つの職種を想定します。

・営業系
・開発系
・研究系
*管理部門でも経歴を積んでいく方はいますが、割愛しておきます。

これらの職種に加えて、「専門性の高いスペシャリスト」と「管理職・マネージャー(社会一般的に言われるライン)」の道の2つがあります。
ではここから職種3つとスペシャリスト・管理職2つをかけた計6パターンについて記述していきます。

研究×スペシャリスト
:結構多い枠。微量香気や有用成分の探索など、自分の世界に没頭する(したい)人が多くいます。昨今の世の中から、価格や有用性を示す事を求められがちです。
研究×管理職
:少ない枠。研究から経営層まで進む人はいるものの、数は限定的です。研究テーマの利益性や自社他社研究の状況などバランス感覚が求められます。

開発×スペシャリスト
:結構多い枠。香料会社の心臓部にあたる人員であり、昨今の顧客要求が細かくかつ短納期になりがちで、達成感と共に相応のプレッシャーがあります。また社内外問わず貴重な経験を積めます。
開発×管理職
:結構いる枠。スペシャリスト(未満)からのステップで着任するので、少なすぎず多すぎず。顧客・営業要求に対してどの程度の強度で応えるかを決めます。

営業×スペシャリスト
:やや少ない枠。特定顧客で匿名的な業務対応。出来そうで出来ない(そこまでしたくない)ことをナチュラルにします。ある意味同業他社に引き抜かれると色々と困る人になれますが、経営層には不向きで煙たがられがちです。
営業×管理職
:開発×管理職同様にそれなりにいる枠。顧客や社内部署との折衝が多く、コミュニケーション能力と情報収集が求められる。自分一人で完結できることは少ないためストレスフルになりがちです。代わりに経営層に多いのは営業系です。

まとめ
どこの業界とも同じですが、キャリアや仕事をどう考えているかが大事になってきます。

香料会社は慣例的に高給取りが多く、標準的な専門職には給料の上限を設けて、いく流れも出ていると思います。

「一般職〜中堅〜管理職〜経営層」
という古典的な流れもありますが、それと並ぶように
「中堅〜スペシャリスト」
という流れもでてきています。
(スペシャリストに対しては、外資は以前から重用していますが、内資はまだまだです)

・開発は、工場、品質保証など様々な部署へのステップがあり多方面に活躍の場が作れる
・営業は、人と仕事をすることはどうゆう事なのかを身をもって知れる場にいられる

キャリア形成に答えはありませんので、ここまでの内容を自分自身の価値観と照らし合わせて下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?