タブレット自費購入 と親ガチャ問題|公費ならいいってもんでもない
高校で使用するタブレット端末が自費購入となった件が話題になっていました。
概要としては、京都府立高で2022年度の入学生から6〜7万円するタブレット端末の自費購入が決まって、これに対して「怒りしかない」みたいな意見もあったという話題です。もちろん賛成側の保護者さんもいらっしゃいます。
国公立の高校は義務教育ではありませんので基本的に国の予算はでません。
タブレット端末の導入は全国的に進んでいますが、自費購入になるのか公費で支給となるのかは各自治体によって対応が異なります。
で、今回話題に上がった京都府立の高校では自費購入となったわけです。
コロナ禍ということもあり、入学にかかる費用負担が大きくなってしまうことに反発が出る気持ちはわかります。
ただ、公費での支給にすることのデメリットもあるので、単純に「自費購入は困る」みたいな捉え方はどうなのかなと感じました。
この問題に関して考えを巡らせてたら、これ親ガチャ問題が関連してくるなーと思いました。
親ガチャというのは、子供の立場からすると親や生まれる環境は選べないということですね。
ですので、今回はどちらかというと大人ではなく、これから高校に進学する学生に向けて話したいなと思います。
公費購入の問題
自費購入だと負担がキツいので公費で支給しろという意見に対して、公費は公費で問題あるで!ってことを話します。
まず、公費つまり自治体のお金で物品を用意するとなると、その物の管理権限が自治体に渡ります。
タブレット端末の選択から、使用方法とかインストールしていいアプリとか、使用場所とか時間とかいろんなことが自治体や学校側から制限されるということですね。
で、自治体側に管理権限がわたることでデメリットが発生する原因は大きく2つ。
ひとつは、教育委員会及び教員は無能が多いのでまともなルールが作られないこと。
もうひとつは、利権を持つジジイのたくらみが加わることです。
この2つの要因の結果がどうなるかというと、だいたいゴミみたいなスペックのタブレットを相場の2〜3倍の価格で購入することになります。で、学生の皆さんはジジイが選んだゴミみたいなタブレットを使わされることになります。
リアルタイムで2世代前くらいのタブレットを使わされて、大学受験の前には4世代くらい古いタブレットになっていることを想像すればゾッとすると思います。
で、このゴミを高値で買ったぶんの余剰の利益がどこにいくかというと、利権を持っている教育委員会のジジイと、教員委員会と仲がいいどこかの企業のジジイに渡ります。
利権を持つジーサンは得をするのですが、そのお金はそもそもどこから来ているのか?
はい、みなさんの親が払っている税金ですね。
公費での購入になると、直接の出費はなくなるかもしれませんが、間接的に無駄なお金を搾取されて、利権を持つ老人達がおいしい思いをします。
つまり、公費で購入するということは、タブレットの使い方もまともにわからない、学生の皆さんの将来より自分の利益を優先するようなクソジジイどもに、皆さんの親が払った税金の使いみちをゆだねることになります。
うまくいくわけがありません。
すでに今現在学校に配備されているパソコンや、公務員が使っているパソコンなんかはこういった理由でゴミPCが並んでいるはずです。で、それを使わなければならない学生や現場の公務員はみな苦労していると。
結論、公費での購入にすると利権をもっている人だけが得をして、皆さんは損をする可能性が大きいということです。
自費購入の問題
公費での購入に問題があるなら、やはり自費購入の方が良いのか?というと、自費購入にも問題はあります。
1つ目の問題
よく言われるのが平等性がなくなって各家庭ごとに差ができてしまうこと。
これは今回のタブレットの件だけでなく、リモートワークとかオンライン授業全般で言われてる内容です。
自費購入の場合は、学校側が指定したタブレットおよび付属品を購入するか、条件を満たしたものを自前で用意するかになります。となると、金持ちの家庭の学生はより良い道具を使えます。
ただ、このように各家庭の事情で差が出るのは仕方がないと思います。
義務教育である小中学校までは、なるべく家庭の事情で不利益がでないようにした方がいいとは思いますが、高校からはもう与えられたカードでどう戦うかを考える段階に入っていいんじゃないかと思ってます。
この辺から親ガチャ要因が出てきますね。
では2つめの問題ですが、自費購入だからと言って使用するタブレットを完全に自由にするわけにはいかないこと。
自費購入なら学校から指定されるのではなく、好きなタブレットを使わせてくれと思うはずです。ただ、これもなかなか難しい。
なぜかというと、もし自由にするのであれば、学習に使うアプリとかを考慮して、その条件を踏まえた上で自由に選ぶことになるのですが、
この「自由に選ぶ」ができない親が多いからですね。
たぶんこれから高校に進学するお子さんをお持ちの親御さんは、30代〜40代が多いとは思いますが、この年代でもまともに「どのタブレットが良いのか」を自己判断できる人って少ないです。
肌感覚ですが、自分で最適なタブレットを選べる親って2割くらいじゃないでしょうか。
となると、残りは8割の親御さんは、結局「どれ買ったら良いのかわからないから学校が指示してくれ」となるわけです。
せっかく自費購入のメリットである自由度を自ら放棄することになるんですね。
そう、ここで親のITリテラシーの各差が出ます。
そして、自費購入の3つめのデメリットですが、自費購入なのに結局利権ジジイ思惑が含まれるってことですね。
自費でタブレットを購入したとして、製品の発注はどこに依頼するか?とか指定のアプリやセキュリティソフトはどれを使うのか?ってところで利権を持ってるジジイの意思が介入します。
公費のようにまるごとコントロールはされませんが、自費にもかかわらず結局利権ジジイが得をするとなると腹立ちますよね。
もうこの辺は学校や教育委員会が絡んでいる時点で無理です。
子供の教育環境を整えるはずのお金が、ジジイが遊ぶ金に一部使われるのが日本のルールです。
結果として、公費は公費で問題あるし、自費にしても別の問題があるしで、どっちが良いかは簡単には判断できません。
いずれにせよ、この辺の理屈を考えずに、単純に「自費で出費が増えるのは嫌だ」と親がごねている場合は、親ガチャでレア・スーパーレアを引けなかったと思った方がいいかもしれません。
子供の立場での対応
さて、それでは今回のタブレット自費購入問題において、子供側の立場でどう振る舞うのが良さそうなのか?を考えていきます。
タブレットの自費購入に関しては、無利子での貸付けやタブレットの貸し出しなんかも用意されるらしいので、万が一現在お金に余裕がない家庭であってもタブレットはちゃんと用意してもらえるはずです。
ここは親がたまたま今お金があってもなくても、教育費を出してくれていることに感謝すべきです。
親に感謝した上で、今回の事態で実感した親ガチャを理解して、自分の置かれた環境に応じて判断や行動をできるように今後頑張ってほしいです。
義務教育までは国がお金を出して整備しているので、だいたいどんな家庭も似たような環境が用意されますが、高校以降は親や環境の差を実感することになります。
もちろん、本人の希望や学力でどこの高校に進学したかにもよりますが。
仮に、そこそこ裕福な家庭の人しか集まらないような高校だったら、タブレット代のたかが6万とか7万は問題になってないわけです。
というか、優秀な親であれば高校に上がるまえに、すでに子供にパソコンなりタブレットなりを買い与えて勉強させていたりします。
今回は「タブレット代の7万円の追加負担が厳しい家庭と、別に7万くらいならなんとかなる家庭」との差が見えたと思うのですが、ここで理解してほしいのは親ガチャの影響は7万円程度の差ではないということ。
よくある例だと、読書習慣があって毎週何冊か新しい本が家に入荷されるような親だった場合は、中学卒業までの15年間でもう書籍代だけで数十万円ぶんくらいはただで読める環境にあるわけです。
家でテレビ見るかソシャゲしかやらないような親との差が大きいのはわかると思います。
もっと極端な例を出すと、子供が生まれる時点で、子供の教育支援に力を入れてる自治体を選んでマンションを買って移り住む親だっているわけです。
てな感じで、たまたまタブレットの自費購入の件で各家庭の事情が見えたかもしれませんが、見えないところで既に親ガチャの格差がめちゃくちゃあるよってことに気づいてほしい。
その上で、自分の環境に応じて判断したり行動するようになったらいいなと思います。小学生・中学生のように周りのみんなと同じようにはいかないということです。
例えば、今回たまたまタブレット代の自己負担がキツイと感じる環境に置かれていた場合は、アルバイトでタブレット代を捻出してみるなどですね。
簡単にタブレットを買ってもらえる家庭の子には得られない経験値をつむことができます。
まとめ
タブレットを自費購入にするか公費にするかはちょっと難しい問題だよねということと、
教育委員会ってあんまり頭が良くない人たちの集まりなので、そもそも最適な決定は期待できないよという話。
そして、これからは親ガチャに応じて適切な行動ができると良いよねという話でした。
いずれにせよ、若者たちは自分の人生のために色々と頑張って欲しなと思っています。
それでは。
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