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FLAT STUDIOの今までとこれから。(#フラットセッション10にかえて)

初めての投稿です。
なにを伝えたくて、なにを生み出したくて、なぜここに集まり、これからどこへ向かうのか。
僕たちはよく話をします。

loundrawと2人ではじめたアニメーションスタジオ「FLAT STUDIO」。
"スタジオ"と言いながらもメンバーは2人で、ハリボテのようなスタジオでした。

「メンバーを増やそう。どうせなら、価値観が近くて仲良くなれる人がいいね」

真っ先に思い浮かんだのが、当時まだ数回しか話したことがなかった《佐野徹夜》です。彼しか居ないと思いました。

新幹線に乗って京都まで。
京都は佐野さんの地元なのですが「お店わからないので」と、僕にお店を探すよう促してきたので慌てました。 
その日はスタジオの構想だけを伝え、loundraw含めもう一度東京で話しましょうということになり、僕は京都を後にしました。

後日、東京。
たしか沖縄料理屋に入りました。

ひと通り説明をするも、もちろんその場で結論が出るわけもなく、その日は解散に。
一度京都に戻って検討するのだろうと、少なくとも僕らにはそう見えていたのですが、次の日、佐野さんは京都に戻るまえに不動産屋に行き、家を借りて上京を決めていました。
こうしてFLAT STUDIOのメンバーは3人になりました。


「どんなチームだと幸せか?」


常々そんなことを考えています。
クリエーターが成長し共存する場所は? 異なる人間同士どうすれば同じ方向を向けるのか? ビジネスと作品づくり、本来自分がやりたいこととの溝をどう埋めるか?
そして、個人に注目が集まることが当たり前となった世界でチームとして一緒に活動する意味は。

友だちとも違う不思議な距離感で同じ場所に居る。
そんな世界中に無数あるチームのうちのひとつが僕らだと思います。
2人が3人となり、ハリボテのスタジオは少しだけ見栄えが良くなったのかもしれません。
でも、まだまだです。


2019年の1月から1年少々が経った今
ここからが僕らFLAT STUDIOの本当のスタートです。
発表をさせてください。


ひとつ。
FLAT STUDIOに新たなクリエーターが5名参加します。
1人づつ紹介していきます。


れおえん(https://twitter.com/reoenl
イラストレーター、キャラクターデザイナー、コンセプトアーティスト
この1年でれおえんのイラストを目にする機会は多くなったのではないでしょうか。
イラストの描き方はloundrawと対象的で、ゴールイメージから逆算をして描くのではなく、描くべきものを着実に積み重ねた先に、それがどんなシーンを表現したイラストなのか見る人に明確に伝わる作品が完成するのだと思います(※コチラで自身のイラストについて話しをしています)。
れおえんは作品同様にクール(だと僕が思っている)な男ですが、野心と表現欲が強い。今年度中に自身初の「個展」を開催します。
これはイチファンとしても楽しみにでならない一大事。このイラストは個展につながる大切な1枚です。

イラスト2@0.25x

Merrill Macnaut(https://twitter.com/k_i0624
イラストレーター、アニメーションディレクター
出会いは2年ほど前、知人から「僕の友達に絵が上手い子が居る」として紹介されたのが彼。
当時僕はloundrawのマネジメントをしていたので内心「そう簡単に上手いって思わないよ?」と考えていたのですが、提示されたイラストをみて衝撃を受けました。ノスタルジックで温かい気持ちになります。
当時彼はアルバイトをしながら作品を作っていたので、どうにか上京するように説得したのを覚えています。
Merrill Macnautが今作っている作品、是非御覧ください。

asano66(https://twitter.com/66asano
キャラクターデザイナー、アニメーションディレクター
スタジオメンバー募集に応募してくれたのがasano66。
面接のとき「仕事は?」「してないです」「普段なにしてるの?」「絵を描いてます」「休みの日は?」「絵を描いてます」「質問はありますか?」「住み込みはやってますか?」。
そのただならぬ雰囲気にloundrawとともに衝撃を受けました。
もちろんそれだけではないですが「この子は化ける」直感で感じました。
作画歴はまだ1年、アニメーションディレクターとしてもまだ1年(当初asano66は美術スタッフを希望していました)。
そんな彼がDREAMS COME TRUEさんのMVでアニメーションディラクターを任されるとは思いもよりませんでした。フルバージョンも近日中に公開との。

涌元トモタカ(https://twitter.com/t_wakumoto
映像ディレクター、モーショングラファー、CGディレクター
loundrawの次に付き合いが長いのが実は涌元トモタカ。実はFLAT STUDIOメンバーの"兄貴分"でもあります。
彼自身類まれな才能を持っていると思いますが、「イラストを描けない」ことに思い悩んでいた時期がありました(※実際のところかなり上手く書けるのですが、FLATのメンバーと比較すると描けないと本人が思っている、というところですが)。
苦悩を口に出すタイプではないので内に秘めていたと想像しているのですが、気がつくと3DCGを駆使した映像も作り始め、まだまだ伸びしろを感じさせる才能。
涌元がディレクターを務めた最新の映像が下記です。

banishment(https://twitter.com/yokaibanish
イラストレーター、アニメーションディレクター
彼が描く世界観と同様に不思議な男です。
(今となってはお馴染みのことですが)僕は彼をスカウトしに新幹線に飛び乗りました。話しをした場所は小料理屋。僕はビールを、banishmentは日本酒を頼みました。ちなみに一杯目です。
教員をしていた彼から「今の仕事にもやりがいを感じています。けど、作家になることも諦められない」と言われました。その後、banishmentはFLAT STUDIOに入ると決断するわけですが、今、自分が下した決断をどう考えているのでしょうか。
今後banishmentが監督を務める作品は増える気がします。すでに決まっているものから、まだ未来のことまで。でも、そんな気がしています。このイラストもそのうちのひとつ。
近日中にその秘密が明らかになりますが、説明はまた次の機会に。

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FLAT STUDIOはひとりひとりが《個》としても自立し《群》としても協調し合える、そんな存在を目指しています。
スタジオメンバーとして協力しながらも、チームに依存しない独立した個でもある。
チーム全体に共存する"イチ"でもあり、クリエーターとして確固たる"イチ"にもなり得る。
そんな僕らの価値観をタグラインでもある《ONE IS ALL》に込めました。
新たなメンバーを迎えて、僕らは、僕らのやり方でより一層創作に向き合っていきます。

そして、ふたつ目の発表。
新たに"ふたつ"のプロジェクトが始動します。

まずは、佐野徹夜
物語創作チーム「兀兀(こつこつ)」を始動します。


はじまりのメンバーは佐野徹夜、岩沢藍、田口囁一、結城紫雄。
《個》ではなく《郡》で物語を生み出します。
そして、すでにいくつかのプロジェクトが走り出しています。
小説家・佐野徹夜のみならず、兀兀の佐野徹夜として作品を発表するときも近いと思います。
佐野徹夜からのメッセージはコチラをご覧ください。

佐野徹夜「兀兀」メッセージ


チームは、仲間は。
カタチは変わるかもしれないけど、叶うことなら誰ひとり欠けることなく、ずっと一緒に作り続けたい。

個人個人が身軽に動く時代と逆行するかもしれませんが、折角こうして出会えたからには一緒に上を目指したい。
そのためにも僕たちは考え、作り、同じ場所に留まることなく走り続けるしかないんです。


最後に
loundraw

loundrawが監督する「短編アニメーション映画」の制作が決定しました。
これまでCMなどでアニメーション映像を作ってきましたがついにです。お待たせしました。

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loundrawはイラストレーターとして順風満帆だと思われています。
確かなスキルと感性、緻密な計算で完成度の高い仕事をする。多くの方の目に止まる仕事をさせて頂いたのも事実。

ですが、この企画の立ち上がりは3年前。
もともと長編アニメーション映画としてのスタートでした。

クリエーターが生きていくには、いつ、どんな仕事をするか。クリエーターとしての見せ方を含めて緻密なコントロールと計画が必要になります。
チームloundrawとしては、長編アニメーション映画への挑戦は自分たちの力量を超えたものだと自覚しつつも、せっかく舞い降りたチャンス。
挑戦しようと決断したのが当時です。

何枚ものスケッチ、何本ものプロット。
時には脚本家の方にアドバイスをいただいたり、佐野さんにプロットを見てもらうなど。何度も何度もトライアンドエラーを繰り返すも、製作チーム一同が納得いくものは出来ませんでした。


「僕はいつからか、誰かが思う”僕”であるための努力をし始めました。」
*PROJECT COMMONティザーサイト内loundrawコメント


確かにクリエーターとして理想的なスタートはきれなかったかもしれませんが、キレイ事ではなく、本当に自分がやりたいこと、今自分ができること。
ひとりのクリエーター・loundrawとして自分を見つめ直し、理想よりも確かな一歩を踏み出すことを選択しました。

「PROJECT COMMON」と銘打ったこのプロジェクトは、loundrawが監督する"短編アニメーション映画"の制作をゴールとしつつも、loundrawができる表現をさまざまなかたちで発表する一連の企画です。
すでに発表されている"個展"の開催もそのうちのひとつです。

少し歪なかたちですが、僕たちはようやく「アニメーションスタジオ」として看板を掲げることが出来るかもしれません。
ここからが本当のスタートです。

FLAT STUDIOはアニメーションスタジオとして、たくさんのクリエーターたちが集まり、まだ紹介できませんが才能豊かな次世代の創作者たちも控える、可能性に満ちたスタジオだと思います。

力を貸してください。
そして、共感してくださったならば一緒になにかを作り上げましょう。

スタジオメンバーも、もっともっと必要です。
さまざまな技術、才能、価値観、野心、熱意そして可能性が集まる場所、それがFLAT STUDIOです。
手探りで"イチ"から作り上げている最中のスタジオですが、いつでもお待ちしています。

それでは、どうか、よろしくお願い致します!

FLAT STUDIO
石井 龍(https://twitter.com/ishii_ryu


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「FLAT STUDIO(フラットスタジオ)」は作品づくりにおける新しい価値観や視点を追求・提案する「アニメーションスタジオ」です。
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