ニンジャスレイヤー二次創作:【キョート、カタオキ宅:イグニャイト】新たなヴィジョン
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** スレイトに新たなヴィジョンが映し出された **
【キョート、カタオキ宅:イグニャイト】
「ミーコ、メシだぞー」……また、アイツがそのダッサい名前で呼びやがる。アタシにはイグニャイトというサイコーにニャイスな名前があるッてのに。「ナーオオオー……」餌入れの前にしゃがむシンイチの前へと、低い声で唸りながら出ていってやる。どうだ。いつまでもこんなモンでアタシが屈するとでも……ハッ!このニオイは、やわらかくてチョーうまいヤツ!「ミャウウウーン」「ハハハ、お前の鳴き声はコワイかカワイイかのどっちかだな。すっかり怪我もよくなってきたし、お祝いみたいなもんだ。しっかり食べろよ」
アー、美味かったァ……って違ェ。ニャンニャであるアタシが、人間のコイツに飼われているだとか、そんなバカな話はない。ただ、元いたニャイバツ(なんかアタシが抜け出して昼寝してる間に潰れッちまったらしい)に恨みを持ってた連中が逆恨みして襲いかかってくるので、全員腹出し降参させてた最中に、ちょっとしたケガをさせられちまっただけだ。そこをこのシンイチが誰も頼んでないのに、わざわざアタシを連れ帰って手当てときたもんだ。フン、せいぜい利用してやらァ!
「おおー、キレイに食べたもんだな。俺はもうちょいしたらシゴト行ってくるけど、良い子にしてるんだぞ」シンイチはなんか……しんきゅういん?とかいうのをやってるらしい。どーでもいいケドな。アッコラ、アタマを撫でるんじゃねェ、デカい手しやがッて……。「ちゃんと窓とか全部閉めてるはずなのに、お前最近いっつもどこかから出て行ってるよなぁ。外はアブナイから、家にいろよ……って言って通じりゃいいんだが」
ドアや窓にカギをかけた程度でアタシを閉じ込められると思うとか、これだから人間ってヤツは。第一こんなトコで一日中ジッとしてたら、ニャラテがナマってしょうがねェ。蓄えた栄養は鍛えて使ってこそ意味があるンだ。所詮アタシらの食料庫だってことも知らずに、おめでたいこッたぜ!
「良い子にしてたらまたさっきのやるぞ、とか言ってみたりしてな。ハハハ」ニャッ!マジで!?
……いや、違ェし。絶対に違ェし。アタシはどうせ遠からずここを出ていくわけでサ。一応ケガの手当てとかしてくれたことについては、全く感謝してないわけじゃない。そのへんの恩知らずなアホどもとは違うんだ。だから、まァ、その時ぐらいまでは、ちょっとぐらいお望み通りにしてやっても……。
…………「ただいま……っと。お、ミーコ、出迎えなんて珍しいな。なんか今日は随分キレイだし……ちゃんと家で良い子にしてたのか?偉いぞー」「ミャオーウ」
※エッ!?この文章は何?ニャンニャだと?ニンジャではないのか!?という至極当然な疑問を抱いた方は、以下の作品の一読をオススメいたします。
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