ニンジャスレイヤー二次創作:【ネオサイタマ、廃工場:ハードシップ】新たなヴィジョン
この記事は本家スレイトよろしく、更新分のみを表示するためのものです。
過去分は上記の本体記事にまとめてありますので、そちらをご覧ください。
** スレイトに新たなヴィジョンが映し出された **
【ネオサイタマ、廃工場:ハードシップ】
「アイエエエ!!」「さっさと言えェーッ!一体誰に俺のジツを解除させた!?」廃工場の柱に男を押し付け、詰め寄る者あり!葡萄染の装束にスチール製のメンポ……然り、ニンジャである!「嫌だ……言いたく……アイエエエ……」「貴様ァーッ、自分が金蔓になっていたからといって甘く見るなよ!俺はやる時はやる男だ……」
このニンジャの名はハードシップ。対象のニューロンに醜悪な毒虫のイメージを植え付け、その精神を蝕むウゴメキ・ジツの使い手である。無辜のモータルをこのジツによって恐怖支配し、ジツの弱化と引換に多額のカネをせしめ続けていたのだ。だが、つい先日彼は知覚した……己のニューロンと繋がる虫達の死を!「そんな奴がのさばっていては商売上がッたり……指の二、三本でも折られなければわからんらしいな!」「わ、わかった!言う、言いますゥ……それは……!」
「俺だぜ」すわ、廃工場の入り口から声!!「何ッ!?」「そのタナギ=サンは俺のお客さんでさ……そのへんにしといてもらいたい」工場内に足音を響かせ、一歩、また一歩と歩み寄るは、鈍色装束の……ニンジャ!「ドーモ。シルバーキーです」「何……ド、ドーモ、シルバーキー=サン。ハードシップです……貴様が俺のジツを!?」
「あんなグロテスクな虫どもを退治させられる身にもなってほしいね。……そんで、そんなもんを頭ン中に四六時中見せられる身にもな」「ハ……ハハハ!コイツを助けに来たとでも言うのか……随分とお優しいことだが、手間が省けたわーッ!」タナギの髪を乱暴に掴み上げるハードシップ!「グワーッ!」「下手な真似をしてみろ、この男がどうなるかなァーッ!?ヒカエオラー!!」「アイエエエ!!」
……素直に両手を上げるシルバーキー。だが、見よ!その顔には不敵な笑み!「生憎、俺はカラテはからっきしなんだ……」その言葉の直後、ハードシップのニューロンに違和感!激痛!「ヌゥッ!? グッ、グワーッ!」予想外の攻撃的テレパス!反射的に両手で頭を抑える!「コシャクな……!しかし、こんなもので俺をッ……!」
その時である!ハードシップは己のすぐ傍に出現した炎の輪に釘付けとなった!「!?」中から飛び出すは、赤髪のパンクス女!『地獄お』のマフラー!そしてジェット噴射めいたカトンとともに……ハードシップの拘束から解放されたタナギを乱暴に救出!!「ハッハァ!」
女はそのままシルバーキーの元へと跳び、工場の床へと抱えたタナギを落とすように離した。彼は既に重篤なNRS症状により失神済みだ。「おいおい、もうちょい親切にだな……」「知らねッての。まァた面倒持ってきやがって」「クソッ、新手だと……!!」ニューロン防御により苦悶から脱したハードシップが、怒りを滲ませ二人を睨んだ。「アー、こっからはアタシが相手してやッからさ」パンクス女が前へと出る。「頼んだ」
タナギに肩を貸し、廃工場の外へと向かうシルバーキー。ハードシップはスリケンを投げ止めようとした。が……できぬ。この女のアトモスフィアがそれを許さぬと告げている。選択肢は一つしかない。「……ドーモ。ハードシップです」「ヘル・オー!イグナイトです!!」アイサツが返された瞬間、工場内に紅い閃光が奔る……それはまるで視覚化された威圧感であった。嫌な汗が流れる。「ま、アタシも結構ムカついてンだよね。覚悟できてるか?ファック野郎」ハードシップの眼前には、炎よりもなお激しい笑みをたたえたニンジャがいた。
スシが供給されます。