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ニンジャスレイヤー二次創作:【????:イグナイト】新たなヴィジョン

この記事は本家スレイトよろしく、更新分のみを表示するためのものです。
過去分は上記の本体記事にまとめてありますので、そちらをご覧ください。


** スレイトに新たなヴィジョンが映し出された **


【????:イグナイト】

(ここは……)見覚えのある部屋。忘れようもない、リビングルーム。薄暗い。「……」もう、大したことはない。『あの日』から、炎が燃え上がることもなく、静かなものだ。「ンー……」ただ、それでも。消えることのないかさぶためいて、痛痒さは残っている。炎は消えたように見えるだけで、奥底でチリチリと燻り続けている。(別に、どうってこともねぇけど)

 ソファーに誰かが座っている。(ア……)父親ではなかった。鈍色の装束。「よう」男と目が合う。瞬きをすると、周囲は銀色の砂浜になっていた。頭上には一面の闇。しかし、暗くはない。「また、来やがッたのか」「呼ばれたような気がしてな」「お節介にも程があンだよ」「はは、違いねぇ」男の笑みを見て、近づいてゆく。(ん?)「あん時は……助かった」「いいさ」

 男のすぐ隣に座り込む。(いや……なんでそこなんだ)「なァ……ちょっとばかし、こうしててもいいか」(は?)「いくらでもかまわねぇさ。そのために俺はここにいる」「悪ィ」(待てよ)そう言うと、男の肩へと身体を預けた。さほど体格がいいわけではないが、妙な安心感に包まれる。男の腕がそっと肩へと回される。(オイ!?)

「似合わねェことしやがる……」「嫌か?」(嫌……に決まってンだろ!?)「……いいや」(ハァ!?)肩へと回った手に、わずかに力が込められる……顔が……(待て待て待てッて!!)近く――

「……ッ!!」……覚醒は一瞬だった。見えるのは暗い天井。心臓の、音。イグナイトはフートンを蹴り飛ばし、起き上がる。「夢……ただの……」大きく息を吸っては、吐いた。シャツが汗でじっとりと濡れている。イグナイトは己の体温が上がっていることに気付くと、今見たばかりの夢の内容がニューロンにフラッシュバックし……寝転がり、転がり、唸った。「アアアアアア……!!」

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