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過去に戻って親友を救いたい話 #3

※注意※

この二次創作小説は原作を知らない方でも楽しめますが、知っている方が楽しめるかと思われます。リンクを張っておきますので、ぜひ確認してみてください。プレイはこちら  公式サイトはこちら

本編はここからです。

食堂につくと、そこには全員が揃っていた。どうやら私を待っていたらしい。私が来たのを確認すると、ケイジさんが立ち上がり、全員に向かって告げた。
「さて、サラちゃんも起きたことだし、おまわりさんから皆に話をしようかな。まず、2階に行くと4つの部屋があり、その奥に3つの扉があった。そして中央の扉が閉ざされていたのは皆知っていると思う。しかし、先ほどおまわりさんとジョー君とで確認しにいったら、その扉が開いていたんだ。」
どよめきが起こる。本当に開いていたのかと、ジョーに視線で尋ねるとジョーは確かに頷いた。どうやら本当らしい。しかしいつの間に…?
「そして、ジョー君と扉の向こう側を調べようとしたんだけど、どうにも真っ暗で一度入ったらここに戻ってこれる保証はない。そこで確認したい。もうこのフロアについて調べることはないかな?なければ全員であの扉に向かうつもりなんだけれども。それでも大丈夫かな?少し時間を取るから話し合って確認してほしい。」
…話し合うといわれても、記憶のない私には何の必要もないな。…そうだ、ジョー。あいつの役職を何とかして知ることができないだろうか。もしかすると、本当にもしかすると、身代ではないかもしれない。その僅かな希望に賭け、私はジョーの方へと向かった。
「ん?どうしたんだサラ?俺に何か話でもあるのか?」
ジョーはなんの疑いのない目でこちらを見る。
「なぁ、ジョー。一つ聞きたいんだが、お前が拾ったカーd「あれ、サラさん、もう大丈夫なの?」
ジョーに役職を訪ねようとした瞬間、背後から最も聞きたくないであろう人物の声が聞こえた。またお前は邪魔をするのか、とかなり苛立ちを覚えながら私は後ろを向く。するとそこには予想通り、
「気を失っていたって聞いたから心配してたんだよ。体は大丈夫?」
ソウさんがいた。  また邪魔をしに来たのか。この裏切者が。
「あぁ。もう大丈夫だ。そんなことよりジョー。お前の役s「ねぇ、サラさん、いったい何の話をしているの?」
「ソウさん。私とジョーだけで話をしたいから、向こうに行ってくれないか?」
お前がいるからジョーが死んだんだ。こっちに来るな。
「なんでだい?内容によってはこの状況を打破するきっかけになるかもしれないじゃないか。」
「別にそんな内容じゃn「いや、ここを脱出してからのことを話そうとしていたんです。ソウさんは俺たちより年上ですよね?よければ色々な話を聞かせてくれませんか?」(コツコツ)
私がどうにか追い返そうとしていると、突然ジョーが割り込み、ソウさんと会話を始めた。何やってるんだジョー、と私はジョーを見たが、ジョーは大丈夫だ、とでもいうように笑顔でソウさんと話し始めた。私はどこか違和感を感じた。そしてすぐその正体に気づく。ジョーはどうやら特定の言葉を言うときにコツコツっと、机を指で叩いているようだ。これはジョーからの何かの合図なのだろうか。どこで叩いているのか集中して聞こう。
(特定の言葉を”ではさんでいます)
「やっぱり”俺”達みたいな学生はもっと勉強して”世界”の事を知った方がいいんすかね?」
「うーん、自分がどの道に進むか決まっているか否かで変わってくると思うよ。ジョー君はなにか将来の夢でもあるのかな?よければ聞かせてほしいな。」
「”俺”は特に決まってないっすね~。強いて言うなら、”先週の日曜日”に”見た”番組で”夢”を語るってコーナーがあったんすけど、その時に”イタリア”のブランド店で働きたいってのがありまして、ファッションを極めるのもいいかもなぁって。”高価な”服とか来てみたいっす。」
「ははは。チャラくてジョー君らしいね。」
「それって”俺”の事馬鹿にしてませんか?”顔”が物語ってますよ。」
「してないよ。気に障っちゃったらごめんね。」
「まあ大丈夫っすよ。サラにもよく「”お前”は本当にチャラいな」って言われますし。」
「そうなんだね。ジョー君は趣味とかあるの?」
「趣味っスか?”オルガン”を弾くことっスね。”叔父さん”から教えてもらってたのでオルガンは得意なんす。”12月”にはコンクールもあって”オリジナル”の曲を弾く予定なんす。」
「オルガンかぁ。ジョー君って芸術センスとか高かったりするの?」
「一応”小説”も書いたりしますし、”他にも”イラストをかいたりしてました。中学の頃の”先生”が俺のことを気に入ってたみたいで、知りたいことや学びたいこと、たくさん教えてくれたんす。どれだけ”難し”くて俺が諦めようとしても「これは”私たち”のするべき課題だ」なんて言って最後までやり通させてくれましたし。」
「とてもいい先生なんだね。聞いた限りだと、ジョー君はやっぱり芸術センスあるし、海外留学なんてどうかな?」
「”あー”、その“必要”があるって思ったら真面目に検討します。でも”若い“内に海外にはいきたいっす。イタリアに”旅行”してグッチで爆買い…なーんて。あ、でも“ハワイ”も悪くないっすね。“もし”行くならソウさんはどっちがいいと思いますか?」
「そうだねぇ…。ボク的にはハワイの方がいいかな。イタリアに行こうとすると、イタリア語も覚えなきゃいけないしね。」
「げっ、また勉強するんすか。じゃあやっぱりハワイっすね。そして”次は”イタリア…っと。」
「結局どっちも行く予定なんだね…」
「へへっ、兎に角ソウさんのおかげで何となくイメージは固まってきました。こんなデス“ゲーム”終わらせて家に帰りたいっすね。本当にありがとうございました。」
「こちらこそありがとうね。ボクもジョー君の話を聞いてたらもう一回就職活動頑張ろうかなって思えたし。それじゃあね。」
というとソウさんは立ち上がってカンナの方へと歩いて行った。ジョーも、
「俺もケイジさんのところへ行ってくる。…頼んだぜ。親友。」
といって私の頭をポンポンと叩き、ケイジさんの方へと向かった。
さて、ジョーがくれたメッセージを解読するか。

第一章三節 終

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