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過去に戻って親友を救いたい話 #4

※注意※

この二次創作小説は原作を知らない方でも楽しめますが、知っている方が楽しめるかと思われます。リンクを張っておきますので、ぜひ確認してみてください。プレイはこちら  公式サイトはこちら

本編はここからです。

ジョーが合図してくれた単語は「俺、世界、俺、先週の日曜日、見た、夢、イタリア、高価な、俺、顔、お前、オルガン、叔父さん、12月、オリジナル、小説、他にも、先生、難し、私たち、あー、必要、若い、旅行、ハワイ、もし、次は、ゲーム」か。俺は英語でI。世界は英語でworld。頭文字はw。その規則で置き換えると…

I   w i l l   d i e   i f    y o u    d o   n o t   d o   a n y t h i n g.                                              (お前が何もしないのなら俺は死ぬだろう。)

ッ…。ジョー、やはりお前は身代なのか?でも私はお前の味方だ。二人でこのゲームを終わらせよう。そう決意し、立ち上がろうとしたら、中央でケイジさんが話しだした。
「さて、もう大丈夫かな?それじゃあ、多数決を採るよ。まだここで探索をしたいって人は手をあげてくれるかな?」
しかし手を挙げる人はいなかった。
「ふむ、みんなに次に進む覚悟はあるってことだね。それじゃあ行こうか。あのフロアに。」
そういってケイジさんは食堂を後にしてメインゲームの会場、と思われるフロアへと向かった。ほかの人もそこに続く。私も最後尾でついていった。

階段を上り、奥の廊下へと歩を進める。そこにはもうケイジさんたちの姿はなかった。もう入っていったのだろう。私も入ろうと真っ暗な空間の一歩手前まで進んだ。 …いやまて、ここで何があった?背後から気配も感じる。すべてを思い出した私は後ろにバックステップをとって下がり、背後の人物に迫った。そして言い放った。
「やはりお前か…ホエミー!」
ホエミーは笑顔を絶やすことなく言った。
「バレたのなら仕方がありませんね。どうぞ落ちてくださいな。」
人とは思えない力で私を押し込む。押し返すことすらできず、私は穴に落とされる。
「ハンナキーといい、ノエルといい、人形ってやつは…。」
私は自分の非力さに苛立ちを覚え、吐き捨てる。しかし私は見た。どうしてその名を知っている、とでも言うような驚いたホエミーの顔を。そこで私は意識が途切れる。

目が覚めると目の前には御馳走とホエミーの姿が映っている額縁があった。そうか、ここはメインゲームの待機部屋。テーブルの上にある水を取って飲んでいると、ホエミーが語り掛けてきた。
「千堂院沙良。なぜ貴様があの二人の名前を知っている?」
その顔は不安、好奇心、怒り、様々な感情が混じったものだった。
「答える理由はないな。ましてや何の対価もなしに答えるはずがないだろう?」
そう言って笑って見せる。ホエミーの顔がゆがむ。
「…何が望みだ。」
「ジョーと二人で帰らせてくれ。」
私はホエミーの目をまっすぐに見つめてそう言った。しかし
「それは無理な話だ。フロアマスターにそのような権限はない。」
返ってくるのはそんな話だ。だが続けてホエミーは告げる。
「しかしヒントはやろう。それだけだ。いいか、よく聞け。「身代」カードには選ばれたら自分と誰か一人を残して残りを皆殺しして脱出する。という能力があるのだが、それは解釈違いだ。選ばれたら自分と誰か一人以外を殺すのが「身代」の能力。このゲームからの脱出方法は、生存者が2人以下になることだ。」
…そんなこと、今更なんだというのか。よくわからない。
「さぁ教えたぞ。言うのだ、千堂院沙良。」
ホエミーが迫る。
「さぁ。忘れたな。」
そう言って私はメインゲーム会場へと向かう。わかりにくいヒントなんてヒントじゃない。
運命の時はもうすぐだ。

第一章第四節 終

ホエミーの口調難しいな。なんかこの話は文章が...。


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