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年を重ねるほど良い顔になる人

(↑ マリーローランサン エディット・ド・ボーモン伯爵夫人の肖像。なんか好き♡)

マリーローランサンのことを、ふと考えていたら、友人が来春「マリーローランサンとモード」という展覧会があるよと教えてくれました。うれしいシンクロ♪

今から30年以上前、「マリーローランサン展」に行きました。かなり大きな展覧会で、絵もたくさんあったと記憶していますし、もちろん楽しめたのですが、私が一番印象に残っているのは、マリーローランサンの顔なのです。マリーローランサンの写真の顔が、若い時よりも、年を重ねた時の方が、表情も豊かで、自信に満ちていて、とても輝いているように感じました。

当時私は20代前半だったので、こんな風に歳を重ねたいなあ♡と強く憧れた記憶があります。

ココ・シャネルの言葉に
「20歳の顔は自然からの贈り物、50歳の顔はあなたの功績」というのがありますよね。まさにそういう感じでした。

詩人アポリネールに愛され、アポリネールのミューズ(女神)とまでいわれ、個性を引き出され、またジャン・コクトーやピカソ、マチスなどの芸術家たちに刺激を受け、画家としてかなり濃い、充実した人生だったのでしょうね。

アポリネールの詩「マリー」は、彼女のことだし、有名な「ミラボー橋」も、彼女との恋愛をモチーフにかかれているんですよね。なんかすごい。

けれど、詩を読むと、その恋もセーヌ川の流れのように過ぎ去る。

どんな人も、どんな時も、人生は止まらない。時は流れる・・。

アポリネールの詩集を読んでいると、彼は、自分たちを苦しめる内なるモラルにしばられず、精神が自由であったことがわかります。やはり、何かを創造するということは、精神的に自由であることが最も大事なのかなあと思います。
そして、マリー・ローランサンやアポリネールのような芸術家だけではなくて、大きな仕事をした人たちの人生を見ると、「自分」の内側の声に耳を傾け、「自分」をごまかさず、それを表現しようという並々ならぬ意志のようなものを感じますね。

その自由な精神に従って、自分を表現する人には、試練を超えていけるように何か、大いなる何かが味方するのかなあと思います。

大きな仕事をしなくても、誰の人生にも試練はありますね。

けれど、「たゆたえども沈ます」パリの、船をかたどった紋章に刻まれた言葉のように、
時代の流れに逆らわず、激流に身をゆだねながらも、苦しいことがあっても泣く日があっても・・・また立ちあがる日がくると信じて、自分を信じて生きていきましょう。

少しでも良い顔になれるように、良い表情でいるように、リラックスして、
自然体で人生を味わい、楽しんでいきましょう。

あなたにとって、良い日になりますように

読んでくださってありがとうございます。


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