見出し画像

宇宙が死ぬとき 【#007】

太陽は、今から約50億年後に爆発すると言われている。


phase1 : Red Giant

まず、太陽のように自ら光を放つ星は、寿命が近づくと大きく膨らむ。
この状態を『赤色巨星』という。

アートボード 15

(ちなみにこのとき、地球は飲み込まれて消滅すると言われている)



phase2 : White Dwarf

そして、太陽が爆発すると、月ほどの明るさの星になる。
この状態を『白色矮星』という。

アートボード 16



phase3 : Black Dwarf

白色矮星の明るさは爆発の余熱によるもので、それもやがて冷やされ、完全に光を失ったとき、明るさや熱を持たない完全に死んだ星になる。
この状態を『黒色矮星』という。

アートボード 17

いわば、燃え尽きた星の灰だ。
こうして太陽系は永遠に昏く、冷たく、何もを起きない星の集団となる。



Final phase : The Heat Death of The Universe

さて、僕らが所属する『天の川銀河』には、太陽のような恒星が約5000億個あると言われている。
(地球のような惑星、月のような衛星は含まない)

さらに、こうした銀河は宇宙に1000億個以上あるらしいので、これに5000億を掛け合わせたものが、ざっくりとした全宇宙における恒星の総数である。

アートボード 19

そして、このすべての恒星たちにおいても、太陽と同じように寿命があり、赤色巨星→白色矮星→黒色矮星という運命を辿る。

宇宙に存在する、すべての銀河系の、すべての恒星が黒色矮星になったとき、宇宙からは一切の光や熱が消え、永遠に何もを起こらず、永遠に変わらない宇宙の最終状態になる。





この状態を『宇宙の熱的死』と呼ぶ。





無限大に広がる宇宙の闇に浮かぶ、無数の球体。
この寂しさをどう言葉にしたらよいのだろう。

いま、僕らは《星々の輝く時代》を生きているのだ。

夜空を見上げれば無数の光る星々があり、それらはみな命を燃やし、光を放って生きている。

なんと美しい時代に生まれたことか。

もしかしたら、宇宙さえも複数あって、すでに《星々の輝く時代》を終えた宇宙だってあるかもしれない。

そう考えてみると、僕らはとてつもなくラッキーだ。



今のうちに、夜空を見上げておこう。

輝く星々に、乾杯。



画像5

Ver 1.8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?