【講評会】 FLAMo Challenge Vol.9

今回の課題

2つのシーンを繋ぐトランジションを制作することが、今回のテーマです。
モーショングラフィックスでは避けては通れないトランジションですが、上手なトランジションはただ場面転換をするだけではなく、作品のアクセントとなりクオリティ向上にも役立ちます!

今回もアレンジが効いた素晴しい作品が出揃いました!
それでは、それぞれコメントさせていただきます。(順不同)

完成作品

Eさん

トランジションも含めて、ひとつひとつのモーションが丁寧で可愛いですね!
赤や黄色シェイプのグラデーションや線幅のアニメーションも細かいところですが良く効いていますね。 上手いので特に言うことはないですが…私自身が作るならトランジションの最後は赤・黄色シェイプを少しだけ残したりして、タイミングをずらすことで動きに立体感を出す工夫をするかもしれません。アイデアのご参考までに!

Mさん

トランジション後にカップに玉が入っていくのが面白いですね!
トランジション中、赤・黄色シェイプが降ってきた後に一旦動きが止まるので、ここで流れが止まらないよう工夫をすると更にスムーズなトランジションにすることが出来そうです!
コーヒーカップに入っていく赤い玉は砂糖の設定でしょうか。もし砂糖なら白い玉の方が分かりやすいかもしれませんね。細かいところですが、見た時に説得力が増したり違和感が減ったりするので、こういった設定をしっかり考えておくことも大切です。

Mさん

トランジション素材の背景を使わないのは難易度が高いと思いますが、上手くまとめられていて流石だと思います!カット2を背景ごと動かすことでシンプルながらダイナミックな目を引く動きになっていますね。
ご自身でも仰ってましたが、背景の切れ目を工夫すると更に良くなりそうです! 尺もコンパクトで、各レイヤーのタイミングのずらし方も気持ちよく、とても綺麗なトランジションだと思います!

Dさん

トランジションが横切るスピードに差が付いていて、立体感があって良いですね! 背景の茶色いシェイプは真っ直ぐなワイプではなくウェーブを加えているのもシーンのテイストと合っていて良いと思います!
ひとつだけ気になった点は、トランジション以降のモーションが、トランジション→背景スライド→女性登場→吹き出し登場というように、全て順番に動いていて時間が掛かっていますが、それぞれのタイミングを重ねたりしてコンパクトにまとめることで、シーンの切り替わりが更にスムーズに見えると思います!

Fさん

カップに注がれたコーヒー自体がトランジションになるというアイデアが素晴らしいです! ストーリー性が増して魅力アップしていますね!
出来ればカップにズームする時に上から見ている構図へスムーズに変化させたいところですが…作るとしたらパスアニメーション・手書き・3DCGなどでしょうか。 どれも工数が増えて大変ですが、アイデアが良いのでブラッシュアップ次第でとても良いトランジションになると思います!

Yさん

シーン1の豆が落ちる動き」と「画面が切り替わる際の下への移動」が、シーン2の「挽いた豆が落ちる動き」とリンクして切り替わりがスムーズですね!
イラストから実写への場面転換なので上手く繋げるのが難しい内容ですが、2つのシーンの動きの方向を合わせることで自然に見せているのは流石です! 今回は豆の落ちる動きにNewton3を使用したようですが、Trapcode Particularなどのパーティクル系プラグインでも似た動きを付けれます。良し悪しがあると思うので、もし使ったことが無ければ一度試してみてはいかがでしょうか。

運営者

今回は、前後のシーンの共通要素であるコーヒーカップを使用したトランジションを作りました。 シーンにある要素を上手く利用する、というのはトランジション制作のひとつのコツだと思います。
今更ながら、トランジション用の素材を使わずにコーヒーカップと背景のモーションのみで場面転換しても良かったかもしれないな…とも思っています。 制限時間は短いですが、仕事と考えると制限時間の1.5時間くらいで作りきりたいものでもありますね!アイデアと時間効率化について、良い意味で課題を感じました!

最後に

トランジションはアイデア次第で千差万別ですが、出来るだけシーンや作品のコンセプトに合ったものを作りたいものですね。時にはコンテ段階からトランジションの動きも考えて制作すると、シーンがシームレスに繋がって面白みのあるモーショングラフィックスが出来上がるかもしれません。
丁寧に作ってクオリティを高めていきましょう!

それでは、次回も楽しみながらチャレンジしていきましょう!
皆さんのご参加をお待ちしています!

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