駅まで飛ばせば 1
人物
木村勇真 (28)
木村まなみ (27)勇真の妻
朝倉雄 一 (3 0 ) 同 じ ア パ ー ト の 住 人
駅員
バス停で待つ人
○木村勇真のアパート、寝室
太陽の光がさしこむ寝室。ベッドで寝ている木村勇真 (28)。ベッド脇にある時計は6:45を指し、時計の横の写真たてには勇真とまなみの結婚式の写真がかざってある。炒める音が聞こえてくる。
○同・キッチン
卵焼き用のフライパンに火をかけ卵焼きを作っている木村まなみ (27)。テーブルには勇真の朝ごはんと詰める途中のお弁当箱が二つ。手際良くお弁当箱に料理を詰めていく。
まなみの声 「土曜の朝が好きだ。勇真くんはお休みで私は出勤。巷は休みモードで嫌だと思うと きもあったけど、電車も道も空いてて、いつもより遅めの出社でいいし、ゆったりと流れる時間の中、私だけはいつも通りでサクサクことが進んでいくから、なんか得した気分。だから好き」
お弁当が詰め終わる。時計は 7:20を指してい る 。時計を見て少し慌てて身支度を進め、部屋から出て行くまなみ。
○同・玄関
靴を履くまなみ。扉に手をかけ開けながら
まなみ 「(小声で)いってきまーす」 扉が閉まる。
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