コロコロ変わる名探偵
「犯人がわかりました。犯人はこの中にいます!」
探偵の言葉に皆が振り返った。
「分かったんですね!あれ?・・・・」
先程まで探偵が座っていたであろう椅子には、かなり厚めの雑誌が一つ置いてあるだけだった。
「探偵さんはどこに行ったんですか?」
助手に問いかけると彼はため息混じりに言った。
「はあ、いつものやつが出ちゃいましたね。
先生は犯人が分かると一定時間
コロコロコミックに変わってしまうんです。
申し訳ないんですが、少々お待ちいただけますか?」
「え、あ、はい・・・・。」
変な空気のまま、関係者達は各々自由に時間を潰していたが
その間に
なんか一人居なくなっていた。
多分、その人が犯人だったのだろう。
サポートしてくれたらとても嬉しいです。