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詩のようなもの

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詩の定義が自分の中で曖昧なので、自分が書いた中で詩だと思われるものを集めました。
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2021年5月の記事一覧

【詩】 赤と黒

僕の中の赤は歳と共に茶色に変化した。 黒になるのも時間の問題だろう。 若い頃は熱を帯びる…

【詩】 シャワーの中

激しく降る感情に濡れた体を シャワーで洗い流す。 シャワーを浴びる事ですら面倒だ。 だと…

Someday

いつかやろうと思っていた事も忘れ いつか行こうとしていた場所ももう無くなってしまった。 …

東京レトロ

この街で僕は何を得たのだろうか。 寝ずに見た夢は 寝て見た夢と同じだった。 それは忘れた…

【詩】Navigation

道に迷ってしまった。 そんな時は家族や友人、知人に教わって 迷いながらも なんとか進んで…

静寂の音

静寂の音を聴く。 それは耳鳴りのように 痛みを伴う。 すれ違いが沈黙を生み 元々そうであ…

普痛

普通はそうじゃないと彼女は言った。 僕は普通という言葉が嫌いで それを聞いて不機嫌になった。 そう嗜められて思うことは 普通とは一体何なのかという事だ。 そして、その普通というものが 本当に求められているのかという事だ。 何でもかんでも自分を出しては 生きていけないのもわかっている。 一度外れたレールはひしゃげてしまって なかなか元に戻らないのもわかっている。 ひしゃげたレールで事故を起こして 痛みを伴って正気に戻るしかなくなるのだ。 普通じゃないと