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#超短編

【超短編】 不老不死の薬

とうとう手に入れた『フローフシの薬』だ。 隣に住んでいる発明家の爺さんが発明した薬だ。 …

【超短編】ジョブチェンジ

ドラクエにダーマの神殿という場所がある。 そこではジョブチェンジが出来る。 例えば、戦士…

【超短編】 物忘れ世界大会

僕は物忘れ日本代表である。 色々な大会を渡り歩き、連勝に継ぐ連勝でとうとう日本代表まで登…

【超短編】理想の家

柔らかいソファーに沈み込む。 妻も隣に座って他愛もない話をする。 子供たちは部屋を走り回…

【超短編】 遅刻

朝になり目覚める。 優秀な遮光カーテンのおかげで日差しで目を覚ます事が無く、快適な睡眠ラ…

【超短編】 犯人は・・・

それは誰がどう見ても自殺と感じてしまう現場だった。 その場に集められた刑事も鑑識もその全…

【超短編】透明人間

とうとう完成した。 これが『透明人間になれる薬』だ。 透明人間になったら何をしようか。 どこからかお金を盗んだり、あんな事やこんな事も出来る。 どれも犯罪まがいの事だが、それが浪漫というものだろう。 そのために、10年間、寝る間も惜しんで研究に没頭し、やっと出来たのがこの薬だ。 仕組みは簡単である。 体の細胞全てが光を反射させず、屈折させずに通してしまうため、透明になる訳である。 では、そろそろ飲もうか。 私は薬を飲み干した。 見ていると、胃の辺りから徐々

【超短編】 少年A

僕は法を犯したのだろうか。 道徳の問題か。 秩序の問題か。 倫理、宗教。 よくわからない…

【超短編】 前日の夜にあなたを想う

明日はあなたに会える。 あれから一週間しか経っていないのにずっと焦がれていた。 その間に…

【超短編】新・デレラ

王子は12時の鐘と共に走り去ってしまった美しい女性を追いかけた。 だが、見失ってしまった。…

【超短編】ダイイングメッセージ

この街に住む一人の男が自宅で遺体で発見された。 免許証から、男は運送会社の社長、佐藤一郎…

【超短編】時間を戻せる力

とうとう、私は手に入れてしまった。 この能力を。 『時間を戻せる力』だ。 長年修行して来…

【超短編】サンタクロース

今日はクリスマス。 昨夜、5歳の娘の枕元にクリスマスプレゼントを置いた。 欲しいと言って…

【超短編】Runner

僕は走り続ける。 もう二時間ほど走り続けている。 こんなに走ったのは何年ぶりだろうか。 僕には走らなければいけない理由があるのだ。 使命とも言えるかもしれない。 それは、婚約者の為だ。 僕が走らなければ、彼女を失ってしまうかもしれない。 愛する人を裏切る訳にはいかない。 僕がやるしかない。 僕がやるしかないのだ。 間に合うのか。 間に合わなかったら? いや、そんな事、考えちゃいけない。 夕日が沈む方向に向かってひたすらに走る。 走って走って、止まる