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気になってるマンガ(2020年下半期)

気になってる漫画2020上半期の続き。今年の下半期に出会った、特に楽しめたマンガのまとめ。


ルール
・2020年度に1巻と出会った
・まだ全10巻以内
・名作を中心に、「これから化けるかも?」も盛り込む。


薬屋のひとりごと

中華 x 後宮 x 医療 x ミステリx少女漫画ノリ…というわりと贅沢かつ珍しい組み合わせの一品。人攫いに拉致られ、後宮に女官として売りつけられた町医者の娘、猫猫(マオマオ)が、何やかんやで大活躍するお話。ヤレヤレ系の無双が好きかつ、ちょっと知的なショートショートを楽しみたい人向け。


えれほん

思考実験系のSF。様々な倫理的問題をSFという形で、ラッピングしてぶつけてくる作品。心のえぐり度がなかなか強く、色々と考えさせられる。同著者の新作、「ダーウィン事変」も期待できる。


チ。―地球の運動について―

それでも地球は回っている!の地動説をテーマに、宗教と科学の軋轢、思想、戦いなどを描く作品。まだ1巻だが今季の期待の一品。「ヒストリエ」など、歴史物が好きなら是非チャレンジ。


狼は眠らない

ウィザードィ・ローグ系の硬派な無双ファンタジーマンガ。最強戦士ラカンが、ダンジョン最下層のワープホールで異世界に転移…という、ファンタジー世界toファンタジー世界の転生もの。そして、わりと硬派なダンジョン攻略マンガ。超期待の一品だったのだが、残念ながら4巻でひと段落してしまった。もうちょっと続いて欲しいが、4巻まででもいい作品。同作者の「辺境の老騎士 バルド・ローエン」もオススメ。


裏バイト:逃亡禁止(1)

シュール&不条理。まともじゃない仕事だけが集まる裏バイト。そこで仕事をする2人組みの物語。世にも奇妙な物語やアウターゾーン、稲川淳二などが好きな人はオススメ。


クマ撃ちの女

マタギ漫画。異様にクマ狩りに執着する女と、ルポライターの2人組みのハンター紀行。ルポよりだった「山賊ダイアリー」に対して、こちらはもっとストーリー主導系。


ひとりでしにたい

孤独死した叔母をみて、自らの終活を意識しだいた女の物語。一人で死ぬとはどういうことか、どういう死に方が幸せなのか?みたいをの考える漫画。


4人はそれぞれウソをつく

ゆるふわ女子4人組のハートフル日常…と思いきや、4人はそれぞれ秘密がある。ふだん、こっち系はあまり読まないのだが…第1話のドライブ感がよかったので買ってもうた。それ以上はネタバレになるので、あまりかけない。


神統記

大和風?の異世界ファンタジー。朝廷、まつろわぬ民、土着神…といった単語が好きな人にはオススメ。広義には異世界転生ものだが、異世界の記憶が1mmぐらいしかでてこないので、実質ファンタジー。「峠鬼」とあわせてよむと良い感じ。


怪獣自衛隊

日本海に怪獣出現!からはじまる、スーパーヒーロなしの怪獣パニック。怪獣にとりつかれたクルーザー船には、たまたま乗船していた新米自衛隊員が1人だけ。怪獣vs自衛隊員 in クルーズ船のクローズんバットな密室怪獣パニック。雰囲気としてはポセイドンアドベンチャーやタワーリングインフェルノ、セガール不在の沈黙シリーズ感がある。ノリとしては、有川浩の自衛隊三部作などが好きな人なら、間違いないと思う。「BTOOOM!」の人の新作。


淡海の海

転生 x 戦国。弱小大名の跡取りに転生した主人公が、お家を潰さぬように七転八倒。もちまえの歴史の知識を頼りに、先読みをかさねて頑張るが、時代が進めば進むほど…史実とのズレが発生していき…といった風情。戦国自衛隊や群青戦記、信長協奏曲といった文脈だが、より戦国戦記度が濃い。


怪獣8号

あと数巻ほど、読まないとまだ評価がつかないが期待枠。スパイダーマン的なヒーローものと怪獣・ウルトラ警備隊の融合…という珍しい一品。シリアスというよりはギャグも多めなので、サクサク読める。前述の「怪獣自衛隊」とは180度違うノリなので比べ読みも面白いかも。


鏢人

中華任侠アクション。たぶん、中国コミックの翻訳。日本で読める、武侠アクションマンガがほとんどないので、それだけで期待できる。


100%除霊する男

ライトな除霊ギャグである。説明をした瞬間に、出落ちになるので説明がしにくい絶対無敵除霊ギャグ。「見える子ちゃん」が楽しめる人なら、アリだと思う。


MORTAL LIST

プロファイリング・犯罪心理捜査官系。ちとまだ先が読めないですが期待枠として。


この世界は不完全すぎる

面白さを語るとネタバレになる系。まずEP1を読もう。珍しい角度の黄昏なサバイバルファンタジー


戦争は女の顔をしていない

ノーベル文学賞受賞作のコミカライズ。戦時のロシアを部隊にした、女性兵達の戦いを編纂したルポ。戦争の悲惨さ、エグさ、無情さと同時に、当時の参加者視点でみた大義やイデオロギー、闘うとはどういうことだったのか…を両面から見れる。ふつうの戦記ものとも反戦ものとも違う、独特の視点がよい。


三日月のドラゴン

超正統派、いじめられっ子が空手ならって強くなってくマンガ。変化球1mmもなし、超正統派。だが、それがよい。


カイニスの金の鳥

19世紀イギリスで、自分が女であることを隠して、小説家として身を立てていく物語。「アルテ」「エマ」「ジゼル・アラン」などが好きなら、間違いない気がする。ちなみに表題のカイニスは、ギリシャ神話で男性に性転換した女性の名前。FGOでおなじみ。





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