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あたらしいあそび

初めて編み物をしたのは、確か小学1年生の頃だったと思う。
曾祖母の形見の金色のかぎ針を使って、ベビーイエローの極太毛糸でくさり編みをし、リカちゃん人形のマフラーを作った。

小学校高学年には灰色のモヘヤ糸でショールを編もうとして完成しないまま終わり、中学生の頃には末の妹のためにアニメのキャラクターのあみぐるみやテディベアのダッフルコートを編み、高校生では3mもある赤と黒の縞々の、口をぱかっと開く蛇のマフラーを編んだ。

流れ流れて、あみぐるみ作家として拾ってもらった10年前からちょっと経った頃、最終的には羊を飼って刈って染めて紡いで編むしかないなと思った。

3〜4年前、羊を1頭だけ飼えないか、調べたことがある。
羊は群れで生活する生き物だから、1匹だけだとストレスがかかって参ってしまうとあった。
また、町の獣医さんでは専門外になってしまうことが多いため、なにかあったときに家畜専門の獣医さんに診てもらえる手筈がしっかり整っていないとだめだ、となった。
家に羊がいたらおもしろいなぁ、くらいの好奇心で飼うわけにいかない。
億万長者になったら、牧場をやって自社製の羊毛で限定作品を編もう。

また月日が流れ、キットボックスを販売した。
たくさんの方に手に取って頂いた。
あるクラフトイベントに出店するにあたり、キットは出してもいいのか訊いてみた。
グレーかなぁ、という答えを頂いた。
イベントの趣旨として、市販の毛糸を組んだのではなく、自身で染色したり紡いだりした糸で組んだキットなら完全に大歓迎、とのことだった。

同じ頃合いで、『水戸黒』という、江戸時代に水戸藩主たちが着た染め物の話や復元された実物を目にする機会がチラチラとあった。

そろそろ時期が来たか、となりました。

ハイ、長くなりました!
水戸で染めと糸紡ぎ、織りをして活動なさっている、手染め手紡ぎ糸つむぎ小屋さん( https://m.facebook.com/tsumugigoya/ )のアトリエにお邪魔し、まずは紡ぎを教えて頂いてきました。

いろんな方法、いろんな紡ぎ道具があるのねぇ。
糸を紡ぐ文化は世界中何処にでもある。
それぞれに影響し合いながら、発展きたんでしょうねぇ。

ところで、織り糸は単糸でも双糸でも使うのに、編み糸はなんで双糸がメインなんでしょうね?
ご存知の方、よかったら教えてください。
なお、単糸は紡いだそのままの糸、双糸は紡いだ糸2本をさらに縒り合わせた糸のことだそうです。

スピンドル紡ぎで少し感覚をつかんでから、足踏み式の紡ぎ車(で、名前合ってるのかしら…)にも挑戦。

おもしろい。
とてもおもしろい。
これは、ハマります。
紡げば紡ぐほど思い通りに紡げることは間違いない。

しばらくスピンドルで遊びまくります。

ああ、たのしい!

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