02_尊敬されるパパ_note

家から出ないけどカッコいいパパ

この記事は、2025年における具体的な生活像を描写した「未来生活図鑑」の記事です。本記事の概要については以下よりご覧ください。
デザイン思考で考える2025年の近未来生活
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オックスフォード大学のAI研究者が2013年に発表した「雇用の未来」では米国の総雇用者の約47%の仕事が今後10年~20年で自動化されるリスクがあると警鐘した。
将来、本当に人間の仕事が機械に代替えされるかは不明だが、そんな未来においては家庭の仕事の一部もAI・テクノロジーが担っているかもしれない。かたち姿はなくても、一家に一台生活をサポートしてくれる存在が現れた未来生活では、もはや役立たずの父親よりもAIの方が頼りになる存在になってしまっているだろう。AIにポディションを奪われることに危機感を感じた父親は自分が子供に何をしてあげる事が重要なのか真剣に考え始める。車でお決まりの商業施設に連れて行ってくれるパパよりも、VRゴーグルをつけて激流下りを教えてくれるパパの方が子供にとってはカッコいい。近い将来カッコいいパパの価値観が変わり始める。


尊敬されるパパ像の変化
子供の頃は休日になると車で色んな場所に連れて行ってくれる父親がカッコ良かった。車の運転は父親にしか出来ない仕事でそれが父親の威厳につながっていた。しかし、テクノロジーによりそもそも免許すら取得する必要がなくなる未来がくるかもしれない。MaaSが浸透した未来では勿論、車は所有せず必要な時はカーシェアを使う。車は自律走行で家族の行きたい場所に勝手に連れて行ってくれるだろう。無論、重い買い物を運んでくれる荷物持ちのパパも必要ない。IoT化された家電が自動学習して需給コントロールしながら必要な時に必要なだけ買ってくれている。
そんなテクノロジーの進歩によって父親像の価値観自体が一変する。慣習的な男親の仕事を担うことで存在感を保っていた父親の役割は自動化したり、形骸化する。その代りに、父親と子供の関係性は今よりも一層内面的な繋がりを作り、コミュニケーションを取って、子供に寄り添っていくのが父親には重要になってくるだろう。子供にとってのカッコいいパパとは、男らしさではなく、いつも一緒に遊んでくれて、自分がこれまで経験したことがない体験をたくさんさせてくれる楽しいパパであることが大事になる。

パパにしか出来ない遊び
ビジネスにおいてAIが浸透することでより人間らしい仕事だけが残るようになると言われるが、実は家庭内でも同じことが起こるだろう。
ママには内緒でリアルタイムカメラを使ってインドに2時間だけ旅行してみたり、娘が行きたいと言っていた激流下りを、子ども用のプールを揺らしながらVRゴーグルで体験してみたり、ママにもAIにも出来ない、パパにしか出来ない遊びを教えてくれるそんなパパがカッコいい。


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