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地域おこし協力隊1年目の活動報告です!

2023年4月より魚沼市地域おこし協力隊に着任し、福山新田という小さな集落で活動して1年が経ちました。
簡単ではありますが今年度の活動報告をさせていただきます!


今年度の目標と達成度

スマート農業と SDGs を目指した取り組みを行うこと
将来的な移住促進に向けた取り組みを行うこと
地域農産物の販売体制を構築すること
地域の方に存在や活動を知っていただくこと
自身が福山新田での生活を理解し慣れること

スマート農業について

ITを活用して農業の効率化や省力化を図る取り組み「スマート農業」の推進をするため、まずはスマート農業関連のフェアやセミナーに参加して、小さな集落でも導入できそうな技術を探しました。
結果、稲作の農薬散布等に使える「農業用ドローン」と、自作すれば導入コストの安い「IoTによる温湿度データの活用」をひとまずの導入目標としました。

スマート農業EXPO

ドローンについては機体の費用が高額(100万円~200万円以上)のため、協力隊の活動経費支出の交渉を行う間、各メーカーのデモフライトや、散布請負業の方の散布の様子を見学し、農業用ドローンの知識を増やしました。そして最終的には、クボタ社のT10Kという機体を市内の企業の方にも協力をいただいて導入することに決めました。
それに伴って10月にはT10K用のドローン教習を受け、技能証明証を取得しました。

Kubota T10K

IoTの活用については下の画像のように、LINEの公式アカウントからメニューをタップすることで簡単に現在の温湿度や積算温度を取得できるサービスを作りました。
技術的には、最初ラズパイと市販の温湿度センサーで温湿度記録システムを作ってみたものの、IoT向けSIM等を販売する「ソラコム」さんのサービスを知り、稼働の安定性からソラコム+Amazon AWS(クラウドサービス)という組み合わせで作りました。初めてIoTやクラウドに触れたので色々と勉強させていただきました。

LINEから数秒で温湿度データを取得できる

移住促進について

魚沼市福山新田は以前から積極的に移住者を受け入れていた集落なのですが、コロナ禍もありここ数年は移住促進活動が十分にできていませんでした。
そこでしばらく参加できていなかった「新・農業人フェア」や「新規就農・就業チャレンジフェア」にブース出展し、移住相談を受け付けたり、田舎暮らし体験の募集をかけたりしました。
結果、相談者の方々は何名か来ていただけたのですが、その後の体験や移住までは繋がりませんでした。
PR方法の工夫と、根本的な話移住者にとって魅力のある地域作りをもっとしなければ…!という課題が残りました。

地域農産物の販売について

主に道の駅やイベントで「苔玉」の販売サポートをしました。「苔玉」は苔を使ったインテリアで、集落の方々が数年前から作っているものです。

出来上がった苔玉たち

道の駅やイベントで出品したりしました。写真は東京であった「江戸川区民まつり」の様子です。このときは自分で作った「魚沼産コシヒカリ」の販売もしていました。

江戸川区民まつり参加の様子

今年は様子見でしたが、来年度からは新しい商品を作って販売したいと思っていて現在試作中。

地域の方々の認知について

1年間活動していると色々な方に認知していただき、声をかけられることも多くなりました。
コミュニケーションが得意な方ではないので積極的とまではいきませんが、それでも年何度かあるイベントごとに参加したり、回覧板での月1回の活動報告は欠かさないようにしたりと、最低限守るべきところは守れたと思います。
あとは月1~2回ある「よらん会」という集落の皆で集まってゲームやイベントをする会の運営もしていたので、そこで関われた方も多かったです。

福山新田での生活について

内陸で寒暖差が凄いため最初は若干体調を崩したこともありましたが、今は慣れました。色々な施設が遠くて不便な点も、個人的に運転が好きなので苦ではなかったです。
田んぼや畑も貸していただき農作業を体験していました。夏場の畔の草刈りと冬場の雪堀り(屋根の雪下ろし)は体力的にしんどかったです。そのほかは大変さよりも自然の中で身体を動かす気持ち良さが上回りました!
言葉も方言が多くて最初は理解できなかったものの徐々に慣れてきました。
雪深い山奥なので本当に住めるのかよく聞かれますが何てことはない、多少我慢すれば普通に住めるよね、というのが1年住んだ感想です。

来年度も続けます

来年度はもっと成果が出てくるように頑張ります!
引き続きよろしくお願いいたします(*^^*)

雪上桜
夏の田んぼ
稲刈り
冬の峠

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