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ノラカドウ_発見26 畑の、とにかくすごい有様。

最近は空き家になっている実家の手入れで週末田舎暮らしを余儀なくされてます。今回はそこで発見したノラカドウ的物件。耕作放棄でエラい事になった畑を手入れしていますが、そこで困ったのが茅の株です。とても人力で引き抜けるものではない。というわけで近隣の農家さんにお願いして重機で掘り起こしてもらいましたら、こんな物件が出現しました。発見11と同様の「生々しい」佇まいでございます。地上部に茎や葉が会って地中には根が有ると言う尋常の植物の在り方ではない有様。存在感がすごい!という手垢のついた形容をせざるを得ません。

この物件もそのまま美術館に持っていけ!なんてな事を考えます。発見の現場となった畑には、こういうのがゴロゴロと転がっているのですよ。企み無く生まれた痕跡のようなものが、そのまま美術作品に見えてきます。といいつつも私自体は、手垢のついた美術館の展示のフォーマットの内側で発想してるんですがね。まあいいや、とにかくすごい有様なのでした。ちなみに企みはなくとも、これもまた立派な人為のなせる業なのでノラカドウ認定です。

で、ついでにこの掘り起こした茅の株の経過報告をしますと、ひと月経っても全然枯れず相変わらずの「生々しい」佇まいをキープしてます。加えて、株の回りに雑草も生えてきて、畑の様は元の木阿弥になりつつ有ります。自然と言うか野良ってのはすごいものだと、これまたよく言われるフレーズを口にしてしまうのです。

ところで、ノラとかソラとかムラとかハラとかの「ラ」ってなんなんでしょ?ウラとかソコラとかもありますけど、これは違う「ラ」なのかな?古い日本語について詳しい人、教えて?


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