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ノラカドウ_発見24 樹木か木材か?

通勤途中に突如現れたノラカドウ的物件です。ビックリなくらいにスパッとやってます。ためらい無しの「意志の痕跡」という具合。ノラカドウは人為・人工的なモノって観点からすると、まぎれも無い人為が見て取れます。しかも意志ありのヤツ。で、今までのノラカドウ物件を見直すと、概ねが景色の中に隠れている事象をすくい取るというパターンが多い。だからこそアーカイブリンクに「発見」というコトバを使っているのですが、この物件にお似合いなのは発見というよりも遭遇です。なんだか「あらまぁ」という感じで二度見・三度見をして、あげくに自転車を止めて撮影しちゃいました。美術館のエントランスに鎮座してたらお似合いな気もしますが、これって「作品」じゃないわけで、あくまでも仕事跡ということですね。枝を切り払った人には「人為」はあって「作為」はない。元々が枝の有った所をスパってことなんで、作品制作に付きまといがちなスケベ心が介入していない。文字どうり「枝葉の無い」出来上がりってわけです。ちなみに樹木の幹の一番上の部分てどうなってる?ってが昔からの疑問でしたが、その疑問にも一応スパッと答えを出してくれてます。で、なぜか話は唐突に変わって、実はそういう扱われ方をされていても、これが樹木に見えるってことが面白いと思ったのです。この物件は、樹木と木材の中間より若干樹木よりのポジショニングかな?そんな風に思ったのです。そこで気づいたのは、たぶん根をはって立っているってのが樹木としての認知ポイントという事。これが根が無くて横倒しに置かれてたら木材だと思っちゃうもん。こういう認知の狭間にあるようなモノって、やっぱり気になっちゃうわけで、そのザワザワを感じたこの物件もノラカドウ認定という事でございます。



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