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ノラカドウ_発見25 漠然としちゃう?

ウ~ン今回の物件、まあノラカドウだよね。とのっけから認定しちゃいます。四角い窪みとそこに置かれた花(薔薇かな?)の有り様には文句有りません。でもね、実はなんだかこの花が置かれた構造物がなんだかとても気になる。パッと見、道祖神的な佇まいでもありますが、一方で工業生産物的なフォルムでもありますね。要は自分は一体コレが何であるかがワカラナイ。だから構造物の意味やら用途やらが見いだせないわけです。四角い窪みに花が置かれていても、そこに意味や認識のズレを見いだしにくいのです。今までのノラカドウ物件認知の流れでは、概ねの物件にズレや違和感を感じている自分がいて、それをもってノラカドウ認定みたいなパターンがあったわけですが、今回はなんだか、ズレてるとかズレてないという読み取りが出来ません。その違和感?人柄が全く読めない初対面の人?みたいな構造物の有り様に困惑しています。いつもなら屁理屈を捏ね回しているうちに得られる「腑に落ちたような気分=認知の喜び」が、今回は感じられないという困った事態になってます。(別に誰も困らないけど…) 随分、昔のことです。事務所スタッフのメンバーだったN女史が「思わぬ事態に呆然とした」というところを「思わぬ事態に漠然とした」と言い間違えて、それはそれで有りかもと思った事を思い出しました。つまりこの物件写真を見て、漠然としている自分がいるわけです。「な~んだか漠然としちゃうな~」って声に出して見ると、その「可笑し味」みたいなものが実感できます。なんでもかんでも、腑に落ちりゃいいってもんじゃないよ!ってことでしょうかね。 ちなみに、窪みとか穴には何かをはめ込みたくなるってのは、やっぱり人の習性みたいなことなんですかね。そんな事を考えてたら、妻の鼻の穴が目に入りました。イカン、イカン、そう言う事を考えてはイケナイ。それは漠然じゃなくて呆然とする事態を招くよ。そこに意味や認識のズレを見いだしにいくと大変な事になるよ。そう考えて、ワタクシこれは自重しましたが…  まあ与太話は置いておいて、今回の物件は「純粋詰め込み物件」ということ。その場合の鑑賞法は「漠然とする」ってことでいかがでしょうか?

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