第20節 藤枝MYFC
天皇杯2回戦のヴァンラーレ八戸戦は、室井の決勝ゴールでなんとか勝ち上がり、3回戦はサガン鳥栖をホームで迎えることとなった。
天皇杯の画像アップが微妙なラインということもあり、観戦はしたが今回は何もしなかった。
ただ、三田、慶治朗のご家族の前に陣取っていたこともあり、三田のゴールパフォーマンスは最高のスポットで撮影出来ていた。
天皇杯3回戦は、もう少し明確な案内が出てくるだろう。
それはさておき、今節は藤枝MYFC戦。
初の藤枝上陸だ。
昨年からメインスタンドで観るようになり、今年はアウェイもメインスタンドで観ている。
今回もメインスタンドA指定席のチケットを取ったが、これが少々誤算だった。しっかりと読んでおけば良かったが、この席はアウェイグッズを身に着けて観れない席だったのだ。
その事を知らずに来ていたサポーターも数名いたようで、なんとかならないかと食い下がっている場面もあった。
こればかりは仕方ないので、今回はユニをしまって観戦することにした。
ウォーミングアップ終了後、突如としてスタメンの変更が発表された。岩武に替わり拓海が急遽スタメン入りした。この影響でベンチ入りが最初から1人欠けた状態で試合を迎えた。
開始早々から横浜が主導権を握る。ボールを保持しながら、多彩な攻撃で藤枝ゴールへ襲いかかった。そして前半20分、中野が左サイドを突破しクロスを入れると小川慶治朗が合わせて先制した。Jリーグでは2021年の第22節、サンフレッチェ広島戦以来のゴールとなった。
さらに24分、カプリーニのクロスを中野が落として、再び小川慶治朗が合わせて追加点をあげた。
その後は、追加点は奪えぬものの完全にゲームを支配し、磐石の形で前半を終えた。
後半開始から、藤枝は2枚替えを行い反撃態勢に入ると、この交代がすぐに実を結ぶ。
後半6分に左サイドを崩すと、後半から入ったウエンデルのクロスから矢村が合わせて1点差に詰め寄った。
直後にも藤枝は左サイドを崩し決定機を迎えるも枠を外してしまう。
押せ押せの藤枝に対して後半9分、カプリーニのスルーパスに反応した山根が抜け出すと、藤枝GK内山が飛び込んできて山根を倒し一発退場となった。
数的優位になったものの、押し込みきれず停滞した雰囲気になっていった。
後半25分、横浜は一気に3枚投入。前線の3人を全て入れ替えソロモン、村田、室井が入った。
前線3人を丸ごと交代させたことで、再び攻撃が活性化していった。さらに、中野に替えて三田がシャドーの位置に入ると、後半40分にカウンターから山根が抜け出しクロスを送ると、室井が冷静に流し込んでようやく藤枝の息の根を止めた。
室井は天皇杯の決勝ゴールに続く公式戦2戦連発となった。
その後もチャンスを作りだしたが、試合はこのまま終了となり見事リーグ戦5連勝を飾った。
後半早々に痛い一撃を食らってしまうも、その他は危ない場面はほとんど無かった。
ウォーミングアップ終了後に岩武に替わりスタメンに。質の高いフィードはもちろんなのだが、今節は守備面での貢献が高かった。球際でも負けず、抜群の読みと判断力も秀でていた。
そしてなにより、天皇杯で120分間出場していた中で、急遽のフル出場をしているのだ。
やはりこの男はバケモノだ。
メンバー変更で負担が大きくなる事が予想されたが、本人にとればもってこいの状況だっただろう。しっかりと結果を出してくれるのも素晴らしい。
激しい守備で貢献と、いつも通り攻撃では厚みを持たせた。攻撃的な最終ラインになったが、見ている方は楽しかった。
相手GKの退場を誘発し、3点目のラストパスを供給した。前半は少し低調な感じがあったものの、数的優位後は鋭い刃で切り裂き続けた。
相手に中央では何もさせなかった。あんな感じで寄せられたら怖くて何も出来なさそうだ。考える隙すらもらえない最恐ハンターだ。
急遽キャプテンマークを巻いて登場。巧みなボールタッチに見事なボール捌き、ミドルも放ち復調をアピールした。
再び上昇気流へ乗ることが出来るか注目だ。
キレのあるドリブルで魅せた1点目、カプとの完璧な呼吸で魅せた2点目。
見事な2アシストもそうだが、完全に左サイドを制圧していた。
前節の怪我の心配がされていたが、今節もスタメン入りとなった。2点目の起点と退場を誘発するスルーパスで魅せた。
積極的にシュートを放ちつつ、上手くボールを引き出し続けた。
ようやくゴールを決めてくれた。
長きトンネルを抜けると4分後には追加点。後半にも決定的シーンがあり、あそこは決めて欲しかったが、ともかくこの男のゴールで勝利を掴み取ったのは非常に嬉しかった。
チームへの献身性はとても素晴らしいが、今節もノーゴールだった。
持ち味の突破力を存分に見せた。このレベル相手では上手に立てている。
試合を決める3点目を流し込んだ。
大宮時代をほぼ知らず、多くの人はこれくらいの活躍は容易に予想出来たのかもしれないが、個人的にはサプライズだ。
非常に攻撃意識が高く、運動量も豊富でスピード、ドリブル、落ち着きなど、どれも高い水準にある。強化部はとても素晴らしい仕事をしてくれた。
試合終了後は膝をつき悔しそうだった。
しかし、見事なポストプレーや、守備では切り替えが早くボールを奪い返すなど、素晴らしい働きだった。
悔しさはゴールを奪えなかったところだが、シュートまでいけているところは序盤とは全く違っている。
今やゴールへの期待感を持てるように変貌し、あとは量産するだけだ。
天皇杯の勢いそのままに、短い時間でインパクトを残した。2点リードの場面でも更に得点を奪いにいく姿勢は頼もしかった。
しっかりとクローズしてくれた。
岩武克弥
ウォーミングアップ終了後に急遽スタメンから外れた。ケガをしたのだろうか。
まさかの事態に写真は撮れず。
見事に5連勝を飾った。最近はカップ戦で結果を出した選手をすぐにメンバー入りさせている。
その選手達がしっかりとリーグ戦でも躍動しているのは素晴らしい。
不安視されていたメンバーの固定化も徐々に解消され、選手層が厚くなっている。
上位と少しずつ差が縮まり、いよいよ勝ち点3差まで詰め寄ってきた。
上位へプレッシャーを与え続け、逆転の夏へ突き進め。
反省点もあったが、しっかりと突き放して勝つという結果はとても素晴らしかった。
チーム状態もとても良いのは伝わってくるし、サポーターの雰囲気の良さも伝わってくる。
少し前であれば、藤枝まで遠征に行くサポーターは今節の半分くらいだったのではないか。今は少しずつアウェイへの動員も増えて応援の力強さが増している。その後押しが選手へ届いているからこそ、この結果に繋がっているだろう。
今はメインでのんびり観ているが、微力ながらアウェイへユニフォームを着て駆けつけて、後押しを続けたいと考える試合となった。
試合終了後、藤枝駅行のバス乗り場へ向かうと、信じられないほどの行列だった。
最後尾に並んだものの全く列に動きがない。案内のおばちゃんが呟いていたのだが、シャトルバスを7台で回しているようで、並んだ時にはおそらく1巡目が終了していたと思われ、列の動きが全くなかったのだろう。
21時半のひかりに乗車予定でいたが、すぐに乗車変更を行った。それでも横浜へ帰れるか不安感が拭えないくらいしか列が進んでいかなかった。
結果的に試合終了から約50分後に乗車出来たので、乗車変更の新幹線にも間に合い、横浜へ日帰りが出来たのだが、藤枝へ行くようであればこの辺りをしっかり頭へ刻み込まなければならない。
ただ、このシャトルバスは約4キロほどの道のりを無料で乗車出来るのだ。
これは最高級のおもてなしであるのは間違いない。
さらに、藤枝のスタジアムは最高に観やすかった。ここは再訪したいと思えたスタジアムとなったが、なるべくなら数年後にカップ戦辺りで楽しめたらと思う。
次節はホームに熊本を迎える。前半戦はアウェイの地で、雨の中ただ90分が流れただけの一戦だった。しっかり前半戦の鬱憤を晴らして6連勝を掴み取ってほしい。
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