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第27節 ザスパクサツ群馬

台風が過ぎ去って快晴となった今節は最下位のザスパクサツ群馬との一戦だ。
キックオフが19時という事もあり、公共交通機関を使用すると日帰りがかなり微妙な情勢となっていた。
スタジアム発のシャトルバス1便目に乗れれば日帰りは余裕だが、そうでなければかなり厳しく、いろいろ調べるとレンタサイクルが使えそうな雰囲気があった。
とりあえずバス優先でレンタサイクルも候補に、更には1泊も可能な態勢も取れるようにして出発した。

食事のタイミングが難しく、試合前に高崎駅にあるはらっぱへ立ち寄ることに。

セレブセット
プリンサンデー

16時に入ったことでセレブセットを注文。群馬遠征で初めてパスタを食べたが、暑い夏にピッタリの辛さでとっても美味しかった。メニューを見ていた時にプリンサンデーが気になった。プリンに自信がありそうに感じ注文すると、とても美味しく次回も必ず注文すべきだと思いつつ会計へ進んだ。その時に店員さんが突然話しかけてきた。「この服(ユニフォーム)を着た人たちが何人も来たんですけど、今日イベントみたいなのがあるんですか?」と質問されたのだ。アウェイへの遠征をするサポーターが確実に増えている証拠だなと感じながらスタジアムへ向かった。

正田スタへ到着しメンバーを確認すると、ジョアンパウロが初スタメンとなっていた。初出場から期待感高まる動きが続いており、スタメン入りにワクワクした。

コイントスの結果、前半は風下となった横浜だが、開始早々からゲームを支配していくと、すぐに試合が動いたのだった。
7分に福森のCKからガブリエウがヘッドで合わせて幸先良く先制に成功した。
先制後も引き続きゲームを支配しつつ、前線の3人が息のあったプレスでボールを奪い取るなど、群馬を圧倒する内容で試合が進んでいくかと思っていたが、ここから悩ましい展開に進んでいってしまった。
15分に天笠のミドルを市川が弾き出すと、流れが群馬に傾き始めた。19分はビルドアップのミスからあわや失点というピンチを迎えると、25分にも川本のミドルがポスト直撃にあったが失点を免れた。
しかし44分、再び川本が強烈ミドルを放つと、市川がキャッチしきれず同点に追いつかれてしまった。
完全に群馬に流れを明け渡してしまったまま前半が終了となった。

後半開始からは再び横浜がペースを握る。
6分と8分には慶治朗のミドルでCKを獲得すると、福森の多彩な狙いからゴールを狙うもネットは揺らせなかった。
しかし攻撃の手を緩めずにいると、14分に山根のクロスからユーリが合わせて勝ち越しに成功。
前半と変わり緩みが無くなった後半は、危ない場面が一気に減っていき、途中投入の選手達もしっかりと意思統一された戦いを見せ続け、そのまま試合を締めくくることに成功し勝ち点3をもぎ取った。

スターティングメンバー
市川暉記

失点シーンは判断を迷ってしまったか。悔しい失点となってしまったが、メンタルの崩れがなかったのは本当に素晴らしかった。

失点直後のシーン

失点より前には3つのピンチをポストにも助けられながらだが、防いでいたのは大きかった。

ガブリエウ

フリーで落ち着いて狙ったヘッドは、キレイにゴールへ吸い込まれた。

見事な先制点
喜ぶガブリエウ

守備ではしっかり跳ね返してくれ、チームをまとめあげてくれた。

ンドカボニフェイス

警戒されたのかは分からないが、群馬はミドルシュート連発だった。ボニに潰される前に打つのはかなり効果的だった。完全無欠かと思ったが最後の課題を乗り越えて、最強の防波堤に進化だ。

福森晃斗

流石の左足で今シーズン13アシスト目。

見事な13アシスト目
ガブとハイタッチ

セットプレーのキックが冴え渡り、ほぼ味方に合わせることが出来ていた。こういう試合はやっぱりこの男の左足に頼るしかない。

山根永遠

前半は苦しい展開だった。しかしこの男は見事に息を吹き返した。柔らかなクロスで決勝点をアシスト。なんだかんだ結果を出す最高の男だ。

ユーリララ

魂の決勝点で勝利をもたらした。

勝ち越しゴール
笑顔のユーリ
拓海とのハグ

最後は気持ちの強さが物を言う。まさに誰よりも強い気持ちを持つ男が試合を決定づけた。惜しくも3点目は奪えなかったものの、最後まで脅威を与え続けた。

井上潮音

攻めあぐねる場面もあったが、素早い寄せで勝利に貢献した。今年は少ないが、昨年のような流れを引き寄せるミドルを見たいところだ。

中野嘉大

前半早々に切れ味鋭い切り返しや、PA内への侵入でチャンスを作った。終始落ち着いた対応でゲームを進めた。

ジョアンパウロ

フィジカルの強さに響めきが起きるほどだった。ゴールは奪えなかったものの、守備に攻撃に大きく貢献した。ショートコーナーからのミドルは得意の形だったのだろう。

守備でも貢献した
メインスタンドの声援に応えるJP

連携が高まれば更に脅威が増すことは確実で、スタメン争いが混沌としてくるだろう。

小川慶治朗

前後半共に開始早々からスイッチを入れてくれた。特に後半は積極的なシュートで再び流れを呼び戻して、勝ち越しゴールへの流れを作り出した。

髙橋利樹

今節も守備にかける時間が多くなっている。攻撃でのチャンスがほぼ無かったのは残念なところだが、蒸し暑い群馬の地でも、脅威のスピードとスタミナでチームを鼓舞し続けた。

カプリーニ

守備の時間が長かったものの、ユーリへのクロスは抜群だった。相手チームからしたら、ベンチからこの男が出てくるのは地獄だろう。だが、やっぱりスタートから見たい男だ。

小倉陽太

クローザーとしての投入となった。しっかりと抑えきり役目を果たした。

櫻川ソロモン

フィジカルで圧倒し、献身的な守備でも貢献した。強さが際立ってきており、攻守に活かされている。

伊藤翔

クローズへ向かいつつ、一刺し狙う動きは頼もしいの一言。後半ATの胸トラップからボレーが決まれば、より最高の遠征になったことだろう。

村田透馬

時間が短くノーチャンスだったが、短時間で流れを変えてくれる期待感で満ち溢れている存在だ。

永井堅梧
中村拓海
四方田修平

苦しい試合をなんとか勝ちきった。勝てばなんでもいいので素晴らしい結果と言える。
ハーフタイムに「勝つためにここに来た」との声でチームが引き締まり、しっかりと緩む事なく試合を終わらせたのは素晴らしかった。

試合後の恐怖となっていたバス問題は、案外余裕があったものだった。21時10分発のバスは3本予定されていた。(1本目に乗車したので3本が動いたのかは分からない)
笛がなった瞬間から飛び出していた横浜サポーターが沢山いたのは、藤枝やいわきでの記憶があった人もいただろう。この地へ次に訪れるのは分からないが、バスの流れはしっかり記憶しておきたい。
そして見事に日帰りで帰ることが出来たことも付け加えよう。

苦しい戦いを見事に制した横浜は2位をキープ。清水は勝利で1位と変わらなかったものの、3位の長崎が山形にアウェイで4-2で敗れて勝ち点が5に広がった。
この勝利は本当に意味のある勝利となりそうな雰囲気だ。
次節は徳島ヴォルティスを三ツ沢に迎える。現役時代を直接観たことないものの、この横浜を長きに渡って支えてくれた、増田功作監督を迎え入れることになる。
非常に楽しみでありつつ、1番の難敵と言ってもいい相手でもある。ここもしっかりと勝利を掴んでもらいたい。

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