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秋の味覚を守る為に意識する事。新秋刀魚

毎度〜
ブンちゃんです!
毎年新秋刀魚を楽しみにしている方もいらっしゃると思います。
私もその1人。
秋の夜長に炭で秋刀魚を七輪で焼く…
そんな光景も今は見れなくなりましたね〜
昭和の時代の当たり前がなくなって来た昨今。

古き良き時代…

今回は、昔話をしたいわけではなく、七輪で焼くどころか、秋刀魚自体が危機的状況であるってお話し。
今我々が出来る唯一出来る事をお伝えします!

 毎年7月頃に初サンマと言われ、
高値でご祝儀相場として取り引きされます…
そんな秋刀魚は価値がない。 秋、脂がのって美味しくなるのが秋刀魚。
美味しくなる前に獲るのはやめて欲しい!と言う事を本気で伝えたい。

だから皆さんには、価値のない秋刀魚は買わないで欲しいのです。

2019年のサンマの水揚げ量は前年の66%減で、4万517トンと50年ぶりに過去最低を更新し(全国棒受網漁業協同組合)、

歴史的な不漁になったのは記憶に新しいですよね。

そして、
2019年の初サンマはなんと5月下旬…
これは、毎年減少する秋刀魚を日本の排他的経済水域の外側、いわゆる公海での他国の乱獲が原因とし、
日本もその公海での乱獲に参加した為に、普段獲れない季節(5月下旬)に初サンマが出回ってしまった訳です。

これを、初物として高値(ご祝儀相場)として流通させるのはどうかと思うのです。

そもそも、
初物は長生き出来るとして、縁起を担ぐ人が多く見られる事(マグロの初セリなども)から大事にされて来ましたから、(江戸時代に遡る話しです。)

今のビジネス的要素(売る秋刀魚を他国に獲られる事を阻止)が出荷の早さとなっている理由に、
縁起物の意味など無いと思わざるおえないですよね。
1本3000円(一般小売価格)とか…
市場価格1キロ40万円(2017.7月札幌中央市場)。1本130gが主力サイズなので、8本の秋刀魚が40万って…
ブンちゃんも、初物を意識して仕入れてましたが、
1000円ぐらいの時は買ってましたが、余りにも早くなった昨年を見て、秋の始まりを感じる事が出来ず仕入れなくなりましたね。(笑)

商売的要素が多いですし、秋刀魚がサヨリみたいでしたからね(悲)
では、
何故秋刀魚は減少し続けているのでしょうか?
上でもあげましたが、
❶他国に和食文化が浸透する事によって、今まで秋刀魚の魅力に気付かなかった国々が、ビジネスになる事を理由に、年々秋刀魚の漁獲量を増やしている事で、秋刀魚の絶対数が減ってしまった。
絶対数が減ると必然的に産卵数が減る。
❷2年魚なので、1年魚を多く獲ってしまうと、型の良い2年魚が少なくなる。
❸地球温暖化による海水温の上昇により、日本近海に秋刀魚の回遊ルートが出来なくなってしまった。

海流の流れが沖合に形成されていて、小型船が操業出来なくなった事と、上の❶〜❸の理由で

北太平洋水産委員会(NPFC)を日本が発起、設立。
7ヶ国(日本、韓国、中国、台湾、カナダ、ロシア、米国)で形成され、東京の海洋大学に事務局が設置された。
資源評価に基づき、新たな保存管理措置が採択されるまでの間、漁船の許可隻数の増加を抑制出来る様になったとか。

年々申告になっている様ですね。

秋刀魚も高値安定の時代突入ですかね?

昨年は、10月頃にようやくそれなりの秋刀魚が入荷して来ました。
あと3ヶ月も先です。
慌てて、価値のない高値の秋刀魚に手を出さず、
旬と言われる季節まで待つ楽しみを味わってはいかがでしょうか?

先日、マグロのお話しもブログに書きましたが、その時と同じく、
価値のない資源の乱獲はやはり辞めて欲しい!!
そして我々に出来る事は、
獲らない、仕入れない、売らない(業者向け)

市場に並んでも、

買わない、食べない事。(一般向け)
ですね。
美味し季節に、沢山食べれる時に…
安く、美味しく、沢山食べましょ〜

ここ近年
真鰯が豊漁です。入梅イワシは最高ですからね!
今はイワシを楽しみ、秋が深まった頃に是非秋刀魚を。

最後まで読んでいただき有り難うございます!

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