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初耳学で放送された「戦略家森岡毅氏のインタビュー」から、人生を生き抜くヒントを学ぶ

どうも、フクパンマンです。

11月14日にMBS毎日放送系列にて放送された林修先生の「日曜日の初耳学」にて、マーケターでは知らない人はいない、株式会社刀の森岡毅さんのインタビューが放送されました。
私自身、森岡さんの本を読んでいるのはもちろん、マーケティングアジェンダにて直接講演をお聞きしたりして多大なる影響を受けているのですが、今回の内容も大変刺激的でみなさんに見ていただきたく、簡単に要点・名言だけまとめました。引用→コメント、という形でまとめております。

USJ、西武ゆうえんち、丸亀製麺のV字回復などの成功をもたらした戦略は、生き方にも通ずる内容が満載でした。1ヶ月限定でYouTube公開していますので、12/14までにぜひご覧ください。(以降はリンク切れになります)

それではどうぞ!

※写真は株式会社刀のホームページからお借りしております。https://katana-marketing.co.jp/member/

数学は問題解決能力を鍛えるため。定数と変数を見極め正解へのアプローチをするための必須の考え方

森岡さんは常々、数学的アプローチの重要性を説いておりますがそのポイントが凝縮されて紹介されました。

合理的に準備してから精神的に戦えないか準備することが大事。そのためには、情熱と同じくらい冷たい客観性が必要。「鋭利な客観性」を数学的な考えで持たないといけない。数学は世の中の構造を解き明かす冷徹なメス。

数学を勉強する理由は、問題にたどり着くために論理的に考える練習である。
問題解決能力、頭を鍛えるためである。論理的思考がある人が、自分がやりたいことができている。

定数(変更できない数値=自分の力でどうしようもないこと)、変数(変化する数字=どうにかしなくてはいけないこと)を意識する。
労力を定数にかけない。ここの見極めをできるようにすることが数学的アプローチ。要領が悪い人というのは、定数に時間をかけている。

定数と変数、ここって本当に大事なのに、「ここは自分でどうしようもないところだ」「今は予算、期間的に難しいところだ」と理解しようとしながらマーケティングをしている人はまだまだ少ないと思います。

逆に、変数の中でもどんなに頑張っても少ししか動かない変数を相手にしている場合もたくさんあると思います。

これは、因数分解した上での各項目の変動率を意識するという、まさに数学的なアプローチです。数学的というと公式とか証明とか想像してしまいますが、無駄をなくす、焦点を絞るということは当たり前に必要な行為です。

この数学的アプローチの実践的な内容として「どうやれば圧倒的に勝てるか。ギリギリで勝っても意味がない」という話をされました。

USJは映画だけのテーマだけではターゲットが少なかった。つまりターゲットを狭めていた。また、ディズニーとはそもそも関西圏、関東圏では「3万円の川」が流れているので商業圏が異なる。消費者が存在するマーケットを数学的に見極める必要がある。

そもそも「圧倒的な勝ち」を意識しているのかどうかが大事です。狭いマーケットで勝負していても、売り上げが伸びないのは当たり前。110%はあっても200%は絶対生まれません。この当たり前のようで見失いがちな視点、今一度我々は意識しないといけませんね。「圧倒的」ということが大事です。

どの業界にも当てはまる、普遍の数式「本能×文脈」

そして、どの業種にもほぼ当てはまるという、勝利への方程式が語られました。

人間が満たしたい本能を刺激する。本能にぶっ刺されば当たる。お客様の本能を理解しないと、本能にぶっ刺すことはできない。人の本能を理解するには、自身の本能を働かせることが大事。
マイナスの特徴をポジティブにする。弱者であればあるほど、文脈によってどんな特徴も強みになるという法則。西武遊園地の古さを逆手に取って、昔ながらの温かさという文脈「ノスタルジー」という言葉に変え、強みに変えた。
つまり、物が変えられないときは「文脈」を変え、お客さんからの見え方を変え、中身の価値を操作する

この二つの、「本能を刺激する」×「文脈を変えて本能を揺さぶる」というのが方程式です。

実際に、この本能の発掘というのがとても難しく、かつ醍醐味だったりします。私自身、本能の発掘のために今も色々なアプローチをしていますし、前回まで書いていたマーケティングアジェンダの「人間理解」でも繰り返しここの重要性が語られていました。

次に、文脈を変えるコツが次に語られました。

弱みが強みになったことは見たことがない。文脈を変えて長所にする

欠点が思っていることが、実は良いところであることが多い。上司、学校の先生、親が子供にできることで一番価値の高いことは、弱点をどう直すかではなく、弱点を「文脈を変えて長所にすること」である。
弱みが強みになったことは見たことはない。弱みの見せ方をポジティブに変えることしかできない。
成果、結果、プラスの影響はその人の強みからしか出てない。弱みを掘る=動かない定数にチャレンジしている行為。必ず強みから成果が出る。会社はつまり、結果的に「強み」にお金を払っている。

「得意なことがない人」は「得意がわかってない人」。人と比べるからわからない。カバンが好き、サッカーが好き、は名刺。デザインするのが好き、作戦が考えるのが好き、だと動詞になる。動詞=属性的な強み。作戦を考えるのが好き、は分析が得意ということになる。

日頃の自身の生活や仕事、子育てでも改めてできているかを考えなければいけないですよね。ここできないな、難しいな、不得意だな、という点をまずは文脈を変えてポジティブにできないかを考えてみましょう。好き、というところを深掘りして動詞まで落とし組んでみましょう。

例えば、何をやるのもゆっくりな人は、じっくりできるということ。自分で解釈してしっかりと取り組めるということ。また、林先生はこう語ります。

「苦手なものを伸ばす」ことに対して、否定的であるべき。平均に持っていきがち。レーダーチャートをいい形にするより、一つの項目を特出させた方がいい。

受験も同じで有限な時間の中で、強みの教科で百点を取り、他の教科は八十点までにするのです。全てで九十点を取るのは結果的にどの強化でも十分な点数が取れなくなりがちです。

消費者の頭の中になかったら、存在していないのと同じ

いい物があっても、消費者の頭の中に無いものは、無いのと同じ。どんなに拘っていても報われない。どんなに素晴らしくても伝わらない。コンテンツはあるのなら、あることを伝える。

これは私がコンテンツマーケティングをするときにも常に言ってきたことなのですが、どんなにいいサービスがあっても、いいページができても、消費者に届いてなかったら存在しないのと同じです。

しかし、こんな当たり前のことも当事者になるとわからないものです。

良かったなって死ねるために。失敗しない人生こそ、大失敗だ

最後に、なぜ森岡さんがここまで頑張れるのか、結果を出せるのかの最大のポイントが話されました。

沖縄のテーマパーク構想も、日本人のために沖縄をどうにかしたいという志。良かったかなって死ねるだろうというのが今日頑張る力になる。

理不尽だけど、人は突然死ぬことがある。自分が何もなさずに死ぬのが怖い。せっかく生きてるんだから、生きた証を残すために、悔いのない1日を過ごす。

失敗しない人生の方が、よっぽど大失敗。自分の特徴を活かしながら、新しい知識を見ていきたい。

ここもいたく共感したところです。私自身、「明日死ぬかもしれない」と思いながら日々生きています。そして、葬式の時にどれだけの人が本気で悲しんでくれるんだろう、惜しんでくれるんだろうな、と。

別に、一万人に悲しんで欲しいとは思いません。家族以外の10人でもいい、私が生きていたときに良い影響を与えその人の人生が豊かになり、その10人から他のたくさんの人にまたいい影響が伝播していけばいいなと思いながら取り組んでいます。

そして、失敗しない人生なんて本当に退屈です。失敗すると本当にガッカリするし、凹むし、失敗なんかしたくないといつも思いますがそれは成功するために攻めている証拠に他ならないのです。

とにかく金言だらけの番組で、素晴らしい30分でした。みなさんの人生、仕事において参考になれば幸いです!

それでは、んちゃ。

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