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『帰り道』

習い事おわり、いつもの帰り道

『パパ、100均でエクステ買ってほしい』

6歳女子の成長に驚きつつも100均というところに可愛さを覚える。

『ママは買って良いって言うてた?』

確認取らないと、娘もろとも怒られる時がある。

『ダメって言ってた』

『ほなアカンのちゃう?』

『でもYouTubeで〇〇ちゃんやってたから欲しいの!』

なるほど、それで知ってるのか。

『買ったら怒られるんちゃう?』

『パパが怒られない方法考えて!』

怒られない方法という表現に吹き出しそうになるも、堪えて答える。

『ママは多分、変なタイミングでエクステつけたいって言いだすだろうからダメって言うんじゃない?』

『どういうこと?』

『幼稚園にしていきたいとか、髪型セットした後にやっぱりエクステつけて!とか、家でだけ付けるならママ怒らないと思うよ』

『、、、、家でだけつける』

『約束できる?』

『できる』

『買いに行こか』

購入後、嬉しさとママに怒られるかもしれないというドキドキが混ざった複雑な顔してた。

『はぁ、買っちゃった〜。怒られるかな?』

『パパの言うこと守ってれば大丈夫やろ』

『それでも怒られたらどうするの?』

どんだけママが怖いねん。でもしっかり子育てしてくれてるなぁと感謝。

『ただいまぁ』

『おかえり』

『これ、家でだけ付けるから買ってもらった』

勇気振り絞って伝えてる小さい背中が印象的。

『、、、エクステ?良かったじゃん!』

覚悟決めて言ってるのが伝わったから優しく受け止めた感じでした。

最大級の笑顔と共に自分の椅子に座り

『パパ、エクステつけて三つ編みにして!ちゃんとエクステ見えるようにしてよ!』

『はいよ』

いつもとちょっと違う帰り道。


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