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北海道.車中泊旅 (2023年8月) 【2/9】

8月12日(土曜)

予約していたフェリーが
・敦賀港発(8月11日23時55分)→苫小牧東港着(8月12日20時30分)
こういったものだった。

本日ほぼ一日船に乗っている日。
電波ゼロの時間も長くSpotify等使えない。iphoneにダウンロード済み音楽が少しあって聞いた、脳への浸透度が濃厚だった。「これしか聞けない」という状況で突っ込む音は普段より鮮明、目を閉じるとライブの映像が8k映像くらいで再現された。

フェリーの移動は何度かした事があり、ただの移動日で「マジでやる事ない」の究極の形で好きだ。強制的に電波ゼロになり、普段はゆっくり入らないお風呂も楽しい。2回は入る。たぶんそう言う人を何人か見た。

船中ではご飯食べ、外を眺め、風呂に入り、ぼーっとして過ごした。

津軽海峡を越え、太平洋側にでたくらいから揺れが出た。過去の経験上「仰向けになってじっとする」が一番の酔い止めだと記憶しているので実行。素晴らしい、全く酔わない。
酔わない、酔わないのだが起き上がったら終わりな気がして何もできない。

そしてほぼ定刻通り苫小牧に到着。

船内に多くいた人たちが一瞬で北海道に放り出される。一気に人口密度が下がる、と言うかゼロになる。到着の苫小牧東港は寂しい位置にある。気候は涼しいが寒くはない。Tシャツと短パンで車を運転する。暗い北海道の道路は怖く、茂みからまさかの鹿(のような動物)が飛び出したのを慣れない目で目撃する。「うっ」と声が出る。少し走ると死んだ動物が道の端に寄せられていた、犬や猫の大きさじゃない。
一気に北海道に入り込んだ。

初日は遅い時間に到着ということもあり、ビジネスホテルを予約していた。相当舞い上がっていたのか、ルートインと東横インを間違えフロントで「え?予約できてない?え?」とあたふたする自分もいた。受付の方が「ひょっとして隣では?」と引き攣った笑顔で対応してくれたのが忘れられない(そもそもホテルが隣同士だった、、)

夕食は近所のセイコーマートで買い出し、部屋で飲酒。
実はこの時点でも北海道をどう回るか決めきれていなかった。理由は天気だった。北海道は広く、場所によって天気も違う。そして今回は台風7号の進路が不確定すぎて非常に悩ましかった。

シンプルに行きたいのは「道東」だが天気が悪そう。「道北」は晴天マーク。「車だしどんどん移動しちゃえばいいのでは」とも思うが北海道は広い、本州の感覚であっちもこっちもと計画してはいけない。移動距離がおかしいことになる。そんなことを悩み、結局決めきれず寝た。

翌朝に「晴れてる方が楽しいでしょ」という事で、道北(宗谷岬方面)に向かうことにした。この選択が、後々に最良だったと思えた。

つづく


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