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Day3: 礼拝 / Worship

(写真は、ホームステイ先の集合住宅)

ステイ先のファミリーはフィリピン系カナディアンのいとこ同志の女性たち。彼女たちはとても敬虔なカトリック教徒なので、日曜日には礼拝に行くとのこと。わたしもウン10年前にカトリックの学校に通ったので、礼拝の手順は理解していたし、なんであれホストファミリーが大切にしている価値観をリスペクトしたいという思いがあり「私もジョインしていい?」といったら、「もちろんよ!堅苦しいものではなくて、どんな宗派もウエルカム」と。

で、参加してびっくり。場所はchurchといってもシアターで、歌あり踊りあり。いわゆるミサとは違って、神様に見守られながら、自分たちのリレーションシップを良いものにするぞ!というパワーがみなぎってる。さらにゲストスピーカーによる非常にパワフルでメッセージ性の高いプレゼンテーションもあったりして。

これはなんでしょう、礼拝と言う名の自己啓発? この日のスピーカーはコロラド州でサイクリングウエアのビジネスを展開している会社のCEO(兼宣教師的な資格保持者)で、彼が何かを言うたびに、参加者も自分たちの意見を言ったり、周囲で「まったく彼の言う通りだ!」みたいなことをつぶやいている。

さらに彼に同行して来た奥様が日本人と知るや、ホストマザーも知り合いでもないのに「サチコ!エリカに挨拶しましょう!」と。え?初対面だし知らない人だし、あんなに行列になってるし、あたしサイクリングしないしという心の中のごちゃごちゃしたものを完全に無視し、「失礼、彼女は日本人なので」と横入りしてまで私をその奥様に引き合わせてくれました。私は3日ぶりの日本語がとても嬉しかったけれど、そのエリカさんに「絶対に頑張って!」とか言われてまんざらでもない気分に。(単純)

とにかく参加者が受け身ではないので、これまで私が仕事でたくさん関わったシンポジウムやセミナーとは全く違う。これを国民性だと言ってしまえば簡単だけれど、多民族国家においてあらゆる面でパートナーシップを確実なものにするには、宗教が非常に有効な手段になっているとも感じた。

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