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サイズについて 【デジタル漫画・イラストの描き方】

現役デジタル漫画クリエイターのFJosaがデジタル漫画・イラストの描き方を説明します。
これを読めば、デジタル漫画やイラストにおけるサイズについてわかります。


デジタルイラストの大きさは自由に変えられる

紙に描いたイラストは一定の大きさを持っています。A4のコピー用紙に描けばA4サイズのイラストとなり、ポストカードに描けばそのサイズのイラストとなりますよね。
一方、デジタルのイラストでは画像サイズは一定ではなく可変です。

デジタルイラストの大きさを決める『ピクセル』と『解像度』

デジタルイラストの大きさは『ピクセル(画素数)』と『解像度(画素密度)』によって決まります。
一般的にみなさんがよく見るイラストはビットマップ画像として出力されているものがほとんどです。
ビットマップ画像は1つの色を持った正方形(ピクセル)が複数並べられたもので、それぞれのピクセルの色の違いによりパターンが形成されます。懸賞パズルでよくあるロジックのようなものです。
解像度はピクセル1つ1つのの大きさを指定します。
つまり、デジタルイラストの大きさはイラストを構成するピクセルの数と各ピクセルの大きさの積になるということです。

ピクセルは一つの正方形

ピクセル(pixel, 画素)は「picture element」の略で、デジタル画像を構成する最小単位です。通常は均一の色情報などをもった正方形の要素です。
ピクセルが横と縦にそれぞれ何個ずつ並んでいるかを表したものがそのデジタル画像のピクセルサイズとなります。
例えばデジタルディスプレイで一般的なFHDの解像度(画素数)は1920 × 1080pxですが、これはピクセルの正方形⬛︎が横方向に1920個ずつ、縦方向に1080個ずつ並んでいることを意味しています。
(ちなみに、ここでの『解像度』はディスプレイの画面解像度であり、dpiやppiとは別モノです。)

解像度はピクセルの物理世界での大きさを決める

解像度は『dpi(Dots Per Inch)』や『ppi(Pixels Per Inch)』で表されますが、どちらも『1インチ(25.4mm)に含まれるピクセルの数』といったほぼ同じ意味の単位です。
つまり、1ppiの場合にはピクセル1つの大きさは1インチ四方となり、100ppiの場合にはピクセル1つの大きさは0.1インチ四方となります。

『解像度』という言葉はピクセルの数などを表す場合とピクセルの密度を表す場合の両方があります。(超ややこしいのでやめてほしい…😵‍💫)イラストのコンテキストにおいては単に『解像度』と表現された場合はピクセルの密度を意味することが一般的です。

高解像度のイラストは綺麗に見える

ピクセル密度が高い(各ピクセルのサイズが小さい)イラストほど『解像度が高い』と表現されます。そして、イラストの解像度が高いと綺麗に表示されます。

イラストの解像度を上げる方法

イラストの解像度を上げる方法、それは『もっとたくさんのピクセルで描いてもっと小さく表示させる』です。要するに、キャンバスサイズと解像度の値の設定を大きくすればいいのです。
ピクセル数だけを大きくした場合、イラストは単にサイズの大きなイラストとなります。(デジタルデバイスで表示される際はディスプレイの解像度が優先されるため、変化を確認できないかと思います。)
解像度だけを高くした場合、イラストは細密になりますが、イラスト自体のサイズが小さくなります。
そのため、同じ大きさのイラストで解像度を上げたい場合はピクセル数と解像度の両方を上げる必要があります。

高解像度イラストの注意点

ピクセル数の大きなイラストを制作すると、時間が多くかかったりアプリケーションの動作が重くなる場合があります。
また、高解像度のイラストはファイルサイズが大きくなるので、webで表示される際の表示速度が遅くなる場合があります。
高解像度のイラストを作ったり公開する際はこれらの点を気にかけましょう。

ピクセル数の決め方

イラストを制作する際のキャンバスサイズは用途に合わせて調整するのが基本です。
しかし、趣味で描く場合などで指定がない場合はどの程度のサイズで作ったらいいか悩んでしまうこともあるかと思います。そんな時は公開するプラットフォームに合わせたサイズにしておくと便利です。

オススメのピクセル数

Xだと1080×1440px、Instagramだと1080px四方がオススメです。ただ、今後デバイスの性能向上により、もっと大きなサイズで制作した方がイラストを綺麗に見せれるようになることが予想されます。
ただ、制作サイズが大きいほど様々な場面で綺麗に表示されるイラストを作れますが、手間が増えたりアプリケーションの動作が重くなったりすることがあるため、自分の環境に合ったサイズを選択するのがベストです。

解像度の決め方

web用

webで表示される際、解像度はディスプレイの画面解像度に依存するため、ppi (dpi)は何でもいいです。

印刷用

印刷される場合、画像の解像度とピクセル数(画像サイズ)の関係はとても重要です。うまく調整できていないと、A4の紙に印刷するつもりで描いたイラストが真ん中に小さく表示されたり、A4用紙9枚分とかの超大作になってしまう可能性があります。
よくわからない場合は、下のサイトを参考にして最適なサイズと解像度に導きましょう。👇😎👇
https://help.amanaimages.com/price/photo/hayami_price/

オススメの解像度

web用

72dpiが一般的のようですが、私は指定されない場合は350dpiに設定しています。

印刷用

印刷用途で解像度の指定が特にない場合は、カラーでは350dpi、モノクロ二値では600dpiの採用をオススメします。


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