ボールを蹴らなくなった理由 〜前編〜
仕事として、最後にサッカーボールを蹴ったのは、たしか2019年11月29日じゃなかったかな?そうそう、『いい肉食べよう、肉弁当』の日だった。
肉弁当で思い出したが、中学生の頃、週に一回、お弁当が『牛丼』だった。料理を作るのが嫌いな母が父、兄と3人分作る手間が省けるから。
もちろん教室に電子レンジはないので、冷たい牛丼を週に1回食べていた。
週に1回で思い出したが、最近週に1回はゴルフの練習に行っています。
取引先や営業先でお話しする時に、
『サッカーやってました。』
って言っても、
『お、いいね!なら今度一緒にサッカーやろうよ』
とは、なかなかならない。
それよりも、
『ゴルフはするの?』
と聞かれて、
『もちろんです。天然芝の上でするスポーツは得意です。生まれてこの方、天然芝で育ちました。』
と言えたほうがいい。
ということで練習しています。
足腰が強いからブレないねって言われます。
で、ボールを蹴らなくなった理由ですね。
本当のことをいうと、この理由ですっていうのはなく、複数の要素が重なって、その度に『今がその時か』と考えるようになりました。
例えば、30歳(当時)という年齢。
サラリーマンなら大卒で入社8年目。どんなに仕事ができない人でも、8年もあれば、何かしらには詳しくなるだろうし、質朴剛健な人ならリーダー職になってる。
「一般的に、30歳でサッカーしかしてこなかった人をこれから雇用したい企業があるのか?」とか。
「採用してもらえても、家族を養えるのか?」とか。
「自分からサッカー取ったらなにが売りになるんだろう?」とか。
そういうことを考えるようになったというか、考えなきゃいけないようになりました。
「応援してます」と「戦力として雇用します」は全く別物。
よっぽど転職先で使えるスキル・知識がない限り、現実は厳しい。
リアルな話、サッカー選手ってものすごく気持ちいい職業なんです。
子どもたちのヒーローになれるし、応援されるし、キャーキャー言われるし、いろんな人に声かけられるし、モテるし、一目置かれるし、何かと優遇される。それでいてお金もいただける。
試合で負けたら雰囲気悪くなるし、練習もハードだけど、劇的な勝ち方をしたりとか、ゴールを決めた瞬間とか冷静ではいられないほど大興奮できる。
誰だってできるだけ長くこの快感を味わいたいが、そうもいかない。
何度もいうが、
「応援してます」と「戦力として雇用します」は全く別物。
だから、辞めたときに起こるリスクを考える必要があったんです。
つづく。
※長くなったで、前編後編に分けました。
サポートは気持ちだけで結構です。 サポートしたい気持ちは分かりますよ。 でも、それはお互い様です。