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ボールを蹴らなくなった理由〜後編〜

※前編のつづき

もう少し、シビアなお話をしますね。

僕が知る限り、サッカー選手って名刺の渡し方も、分からないと思う。
(1年目にどこかのコンサルタントに教わったが・・・)
選手カードはたくさん渡すと思うけど、名刺はほとんど持たない。
ビジネスマナーも知らない。
正しいメールの書き方も分からなければ、Excelの活用法も分からない。

それだけでも、決断のタイミングがどれほど重要だったかは伝わりますよね。

あくまでも、僕の話もしくは一般論なので、一流選手は、できるだけ稼いだほうが良いし、そこまでいけばその先も道は明るい。
というかそもそもそっちの景色は見たことないからこっちの景色の話だけさせてもらってます。


もうひとつ大きな材料となったボールを蹴らなくなった理由は
衰退期に入ったと判断したことです。

サッカーはShow Businessです。
観ている人をワクワクさせ、感動させ、夢を与えるビジネス。
そして、選手はそのための目玉商品となります。(選手は道具ではないことは強調します)

商品である以上、必ずプロダクトライフサイクルが発生します。
導入期があり、成長期があり、成熟期があり、撤退を考える衰退期が訪れる。

選手生活でいえば、プロ入団したてが導入期になり、プロの厳しさに辛労辛苦しながらも結果を出していく成長期、安定し絶対的なパフォーマンスでクラブに貢献する成熟期、そして若手の活躍や環境の変化に対応できず、『もう過去の人だな』と思われだす衰退期。

人によってサイクルパターンは様々だが、僕の場合は、ヴァンフォーレ甲府、藤枝MYFC、ガイナーレ鳥取あたりまでは、自分のプレースタイルと活躍できる市場を模索していた導入期。VONDS市原でFWとしての得点感覚、自信を取り戻したことで成長期に入った。そして、ヴィアティン三重に入団し、チームを引っ張る存在として活躍した2018シーズンまでが成熟期だったのかな。自分の中では、成熟期の峠はまだ先だと思っていたが、2019シーズンでは、出場機会の激減、通算ゴール1、怪我と衰退期を感じずにはいられなかった。

ずるずる衰退期に目を背けるより、現役選手市場から潔く撤退した方がいい。と決断に至りました。
偶然にも、撤退したのが新型コロナウイルス感染拡大になる前だということで、判断は間違いではなかったのかなと思ってます。

最後に、

『引退後のリスク』と『まだまだ現役をでいたい』との均衡点をどこで取るか。
サッカー選手の平均寿命が平均26歳と言われます。
一般的に、戦力外や怪我で引退するイメージがありますが、ひょっとしたらここが均衡点になっていたのかもしれませんね。


長々と読んでくださりありがとうございます!
今回は僕自身の「ボールを蹴らなくなった理由」を共有しましたが、
是非とも子どもたちにはサッカー選手を目指してほしいと思っています。
そして、行動ひとつで『サッカー選手こそ最高の職業』だと思っています。
その辺は次回以降、「下手くそがどうやってサッカー選手になったか」「現役中にやっておくべき行動」「タバコについて」などを共有していきます。
気の向くままに更新していきますので、楽しみにしててください。
※長いブログは読むのが嫌いなので、1分以内に読めるようにします。



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