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ハマナスの花


起業家とかの偉そうなツイートが大嫌いだ。

意識が高い人間こそが是で、無駄なことは悪であるという風潮。これをやれば間違いないみたいな馬鹿馬鹿しいツイートをいまだに見かけることがある。そんなことを皆が真似して全員が同じようになってしまったら、それが一番つまらないじゃないか。何をもって「絶対成功する」などと言い切れるのだろう。


何もこんな愚痴を書くために2021年4月ぶりに更新したわけではない。というか本当はもっと書きたかった。日頃から文章を書くことを生業としている自分が自由に好き勝手書ける空間なのだ。ただ文章をずっと書いていると、空いてる時間は文を書かなくてもいいやと思うこともある。寂しい話だけど。サッカー選手だってシーズン中の束の間の休日までフットサルをやってる人はあんまりいないと思う。たぶん。

じゃあなんで久々にnote更新してるんだよっていう本題だ。それは25歳にして新たな夢ができた。今後の自分が目指すべき仕事人の像みたいなものが今日降りてきた。「俺がこれから進んでいく方向性はこっちだ」と認識した。将来これを見た時に間違っていなかったと答え合わせするためにここに綴っておく。

これを読んでいるあなたは自分が小学生の卒業文集に何を書いたか覚えているだろうか。大体は当時思い描いていた“夢”の話が多い。恥ずかしながら自分もその1人だ。そんな自分が書いた夢は「サッカー選手になりたい」…残念ながらたぶんその夢は叶いそうにない。でも藤井少年は現実的なタイプだから「もしダメだったら」の代替案も提示していた。小学生ながら流石だね。
「サッカーに関わる仕事がしたい。雑誌とかを作りたい」
今仕事にしていることはほぼこれと同じだ。第2候補とはいえ、小学生の頃に描いた夢を追い続けて形にするところまで至った。

中学生の頃にはこのメディアで書きたいという具体的な目標も立てていた。そのメディアは今働いているところではないけど、たぶん将来的には書くことができると信じている。同じ業界に入ってライター・編集者という職業で仕事をしている現状で、中学生の頃に立てた夢はもう目標に変わっていっている。

両腕に腕時計でお馴染みの本田圭佑が「目標は今の自分が実現可能なことで、夢は実現不可能なこと」だと過去に言っていた。その物差しで測ると、中学生でこうなりたいと立てた夢は、徐々に目標寄りに変化していっているのだ。

なんて幸せなことだろう。もちろん楽しいことばかりではないし、期待に胸を膨らませていた世界は案外こんなもんかと思う日もある。だけど、学生の頃に思い描いていた自らの像に近づけている。それをできている20代がどれほどいるだろうか。四半世紀よく頑張ったね。

だからこそ25歳の夢だ。今の自分では到達できない自分を想像した。これになりたいという強い憧れを感じた。数年後にすぐ達成できるような簡単なものじゃないけど、絶対に到達したいと燃えているし、そのために(キャリアとして)何をしていくかもこれからしっかり考えていく。どんな夢かは今は言わないけど、それが達成できた暁には、ここでまた報告しようかな。

なんだかこの文章を読み返してみたら、俺の苦手な起業家エッセンスも少し入ってるような気がしてきた。夢と目標のところとか特にね。でもきっとそんなマインドは自分の中にもあって、だからこそそれをひけらかして他人に無責任な発言をしている人に嫌悪感を示すのだろう。

受け入れることは染まるのとは違う。そういったものを受け入れながらも、自分はどういう志を持って生きていくかが大切なんだろうな。意識高い系起業家マインドに染まっていったら、たぶん疲れておかしくなってしまう。強く根を張り伸び上がって僕が僕でいられることが、現在の自分を形成していられると思っている。

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