藤本幸世を見ていると、同族嫌悪に陥る。 明確な自身の固定概念があるために、それから外れた人や物に対して嫌悪感を示す。なのに、それを顔には出せない。 そのくせ、自分のストライクゾーンに入ったものは、とことん愛してやまない。 相手を思うことよりも、自分の決断を優先してしまう。 自分の嫌いな部分を集めたような人間だと、つくづく実感する。 藤本幸世、漫画『モテキ』の主人公だ。自分はドラマが好きなので、主に森山未來演じる藤本を想像するが、漫画が原作の作品である。 ドラマは何百回
大学のお笑いサークルを経て、プロとして活動するお笑い芸人が増えている。YouTubeには、彼らの大学時代の動画が残っていることがある。粗削りながら自分を信じて疑わない、その意志と熱を観るのが好きだ。 同じように、たまに学生時代の自分の記事を読みたくなる時がある。 小中学生の頃は、雑誌が大好きで微々たるお小遣いから毎月サッカー雑誌を買っていた。 選手のインタビューや記者の考察、特集記事などをくまなく読むのが好きだった。それは後に活字好きとして育まれていき、文章を仕事にした
2022年12月24日に晴れて26歳になった。 ついに20代も後半戦に突入し、アラサーと呼ばれるエリアまで侵食してきた。 もうすぐ30代だ…おっさんだぁ… なんて気持ちは微塵もない。 物語が80話まであるとするならば、まだ26話。まだまだ序盤だ。 起承転結なら「承」の序盤を迎えるにすぎない。 ただ、価値観は人それぞれで、まだ26歳と思う人もいれば、もう26歳と思う人がいるのも事実。周りの環境は変わっていくし、結婚している人も増えた。遊んでくれる友達は減ってきたのに、体重
集合の時間に遅れそうになっていたある日、急ぎ足で目的地まで向かっている途中に外国人と思われる方が、道に迷った様子でうろうろしていた。 正直とても気になっていたけれど、急がなければ時間に間に合わない。しかも自分に話しかけてきたわけではなく、こちらが一方的に気づいている状況で、向こうはこちらのことなど気にもしていない。 なら今回は仕方ない、申し訳ない。と急ぐ足を進めようとしたその時、手に持っているミルクティーと同じような明るいベージュの髪を揺らした女性が自ら声をかけ、話しかけ
「Klang Rulerのタイミングって曲が最近めちゃいいよ!」 という会話が聴こえてきて、とても悲しくなった。悲しくなりすぎて吐き気がした。 いや、分かるけどね。Klang Ruler“バージョン”もめちゃいいのは。 周る周るよ、時代は周る。だからタイミングという曲が現代に受け入れられるのは、すごく嬉しい。 でも問題はそこじゃない。問題なのは会話をしていた彼らが、タイミングを完全にKlang Rulerの曲だと思い込んでいたところだ。 彼らの認識はきっとこう。 K
つい先日SUPER BEAVERのライブに行ったこともあり、最近は彼らの曲を毎日聴いている。着飾らずありのままで力強いメッセージをくれる楽曲たちは、仕事においての高いモチベーションになっている。SUPER BEAVERの曲を聴くと、頑張らねばという気持ちにさせてくれるのだ。 思えば初めてSUPER BEAVERを聴いたのはラジオだった。ニッポン放送で渋谷龍太(ボーカル)がオールナイトニッポンZEROを担当していたのをきっかけに彼らを知る。というかそれの前年(2016年)にニ
起業家とかの偉そうなツイートが大嫌いだ。 意識が高い人間こそが是で、無駄なことは悪であるという風潮。これをやれば間違いないみたいな馬鹿馬鹿しいツイートをいまだに見かけることがある。そんなことを皆が真似して全員が同じようになってしまったら、それが一番つまらないじゃないか。何をもって「絶対成功する」などと言い切れるのだろう。 何もこんな愚痴を書くために2021年4月ぶりに更新したわけではない。というか本当はもっと書きたかった。日頃から文章を書くことを生業としている自分が自由に
自分は埼玉に住みながら東京の高校に通っていた。 家族からも埼玉の近所の高校に行くなら東京でしっかり勉強したほうがいい、公立よりも私立の環境で勉強させたほうがいいと勧められていた。 母子家庭の家で私立に行かせるなんて英断だったと思う。そんなこともつゆ知らず、受験勉強せず(受験のテストは受けたけども)中学の成績と模試の結果だけで、高校に行けるなんてラッキーなんて甘い考えで、池袋にある高校へ進学を決めた。 毎日上福岡駅から東武東上線に乗り、急行で30分。準急に乗ったら40分か
毎年その年を漢字1字で表すってやつ。 あれめちゃくちゃ難しいと思う。 だって24時間365日を1字って いくら多様な日本語でも厳しいったらない。 実際2020年を表す漢字1字は 『密』 さすがに無理がある。 確かに言い方が悪いが流行った言葉ではある。 でも実際、密な年だったかというと むしろ密を避けてきた年だから 密な年ではない。去年とかの方がゴリゴリに密な年だ。 まあ密を意識的に避けてきたからこそ この漢字なんだろうけど こういう屁理屈も出てくるしやっぱり難しい。
これを言ったらどう思われるだろうか。 学生の頃はそんなことを気にして主張したいことも前に出すことができない時があった。 ちょうど高校生ぐらいだと思う。 自分の殻に篭ってその世界で生きていた。 でも、大学生になって自己主張することの大切さを知った。 今でも胸の奥にしまっていることはたくさんある。 あの時こうしてたらどうなっただろう。 そんな後悔も背負いながら生きている。 それは自分だけじゃなくてみんながそうで。 それを背負いながら大丈夫なフリして生きている。
最近テレビでぺこぱを観るとシュウペイをよく観てしまう。 出方は突飛なキャラクターだった。M-1グランプリで「突っ込まない漫才」という新しい形を披露してブレイクしたぺこぱは、その突っ込まない側の松陰寺にスポットが当たり、シュウペイは言ってしまえば“じゃない方芸人”だった。 「あいつやばいタイプのキャラだな」とM-1後は失礼ながらキャラクターの出方を間違えているんじゃないかと思って見ていた。フューチャーされる相方の横でなんとか爪痕を残そうと“そういう”キャラクターを無理
「今若者に大注目!」とか「ネットで話題!」 なんて形容されるものは基本好きじゃないし だいたい好きにならない。 と10代の頃はずっと思ってた。 今では考えられないけど昔はInstagramとかも大嫌いだったからしばらくやってなかった。 写真だけアップしてそれを他人から見られてその写真に対して“いいね”と評価を下す。何が面白んだろうって正直斜めに構えていた。 インスタだけじゃなくても、10代の頃に流行していたアーティストやテレビ番組、芸能人とか文頭に記したような形容されそ
だいじょうぶじゃあないんだよ。 きっと自分のお笑いの原点かもしれない。 バカ殿が大好きだった。 だいじょうぶだあもそうだし 志村屋です。くらいから幼いながら 毎週見てたかもしれない。 めちゃくちゃ番組名と人が変わって、 特に社会人になってからはそこまで見れなくなったけど それでもテレビ付けてやってたら志村ナイトも最後まで見ていた。 今回のことで自分がお笑いを好きになる 最初の最初は志村けんだったのかもしれないと ふと思い返した。 そもそもザ・ドリフター
22歳がもうすぐ終わろうとしている。 22は自分が数字の中で一番好きだ。 幼い頃に好きになった選手に22番が多かった。特に浦和とミランが戦ったクラブワールドカップでは両22番の激突に胸を躍らせた。 本当にそんな単純な理由から、今でも22番という数字を好んでいる。 そして、その大好きな数字の歳がもうすぐ終わろうとしていた。 思えば22歳は激動だった。 新しいことがたくさん詰まった1年と言っても過言ではない。 金髪になったと思ったら社会人になって全く知らな
肌寒い季節になってきた。 それはそうだ、気づけばもう12月。 2019年が終わるまであと30日と無い。 確かこれを始めたのが去年の11月だった気がする。 そこから週1ペースで文章を書き続ける…はずだった。 社会人は忙しいから。社会人は大変だから。 そうやって行き交う社会にあぐらをかいていたら、全く書かなくなってしまった。 正直どうしても書きたいというものもなかった。 というか最近、物事に対しての熱が薄れている。 あれをやろう、これを頑張りたい。去年までの自分な
8月23日、アジアの孤島で1人のサッカー選手が現役としての幕を下ろした。 フェルナンド・トーレス。El Niño(神の子)とも称され日本でも無数のファンがいるこの元スペイン代表FWが引退。6月後半に伝えられた引退発表時に私はまだ信じていなかった。受け入れることができなかった。 23歳のアイドル海外サッカーに興味を持ったのはJリーグを見始めてからすぐのことだった。当時はまだSNSもなければYouTubeもない。情報を得る手段は雑誌かスポーツニュースだけ。そんな中でJリーグ