藤原基央

BUMPの藤原基央が結婚した。

結論から言うとわたしの心は死んでいる。

中1の頃、天体観測に出逢いハルジオンが好きになった。中3でユグドラシルというアルバムを買った。ギルドが特に好きでそれは今でも変わらない。高校の頃はそのユグドラシルばかり聴いて他のBUMPの曲には興味を持たずにそのまま社会人になり忙しさからフェードアウトした。

急にBUMPを聴こうと思い出したのが、宇宙飛行士への手紙が出た頃だった。BUMPが出てるのラジオを聞いたのがきっかけ。BUMPのメンバーって変な人なんだな…とそれまで曲にしか興味のなかったのだけれど、それを機にBUMPについて知りたくなり過去のアルバム、雑誌、DVD全て買った。雑誌のインタビューを読んでいくうちに藤原基央の魅力を知った。

こんなにステキな曲を書き自分を貫き人に優しい、しかもかっこいい…結婚したい…！！！！

わたしは即座にライブに行くと決めた。でもBUMPのチケットは入手困難だと落選して知った。しかしその頃仲良くしてくれてたBUMP好きの人がチケットを譲ってくれZeppでの箱ライブに行くことができた。しかも運良く前から数列目、藤原基央の目の前だった。ペットボトルの水をかけてもらった。

ライブは言うまでもなく最高だった。藤原基央が存在することも確認できた。帰り道に藤原基央に出逢ってワンチャンないかな…と当時の彼氏にブツブツ言った。

とにかく藤原基央は理想だった。容姿も考え方も声も立ち振る舞いも…。友達にいろんな噂を聞いて、そりゃモテるよな？と落ち込んだり、見なきゃいいのに某掲示板での噂話を鵜呑みにして落ち込んだり…まあとにかくわたしとはどうにもならないことに落ち込み現実逃避した。

藤原基央が、俺結婚しました！と言った。わたしはリアルタイムでラジオを聞いてなかった。

朝、夫のお弁当を作っていたらやたらとスマホの通知がきて、なんだ？と思い開くと「ふじみちゃん…大丈夫？」と。何かあったのかな？と他の通知を見ると「結婚報道あってるけど生きてますか？」と。誰が結婚…？

ツイッターのトレンドを開くと1位に藤くん結婚

血の気が引いた。頭が真っ白になった。平然を装ってお弁当を作るも手が震えるし頭は動かないから変なお弁当ができた。

藤くん、結婚したらしいよ…と夫に告げるも、あ〜してなかったん？と流された。慰めろバカヤロー

わたしを知る人は藤原基央を好きなことは周知の事実。だけどみんなわたしがショックを受けていることに対して引いているようでそれについて触れる人は少なかった。

そりゃそうだ。大して可愛くもないデブスの地方住みの田舎者と天下の藤原基央がどうかなるわけもないのにショックだなんて考えたらダメだもんな。そりゃ引くよ。ははははっ

けどBUMPを知った日から、BUMPのライブに行った日から心の拠り所だったりしたから…なんとも言えないけど誰かの人になったことがショックなのだ。

藤原基央と付き合うことになり、藤原基央からプロポーズをされ、藤原基央と婚姻届を書いて提出し、結婚の報告はラジオでするからね、と藤原基央と会話をする…

これから曲を聴く度に一般女性が頭にチラつくんだろうな。藤原基央はそんなこと望んでないのにね。

藤くんは結婚しても言わないと思っていた。別に知らせることではないから…もしくはもう結婚してる可能性だってあった。そんな藤くんが、かけがえのない人と呼ぶ人ができたとみんなに知らせた。そのくらいステキな一般女性なんだろう。そしてそれが藤くんの配慮なんだろう。きっと勇気が必要だったんだろう。でもその勇気はその一般女性からもらったものなんだろう。

くそう…何にしても一般女性がチラつくチラつく…

しかし落ち込むのは今日だけにしたい。受け入れることに時間はかかりそうだけどお祝いはきちんとしたいから

「それも全て、気が狂うほどまともな日常」

おめでとう、藤くん