閉鎖病棟での1ヶ月

挨拶は割愛、句読点・句点の使い方なんざ知りません。

自傷の連日を繰り返し、アッパーになっていたら夫に閉鎖病棟に送り込まれ過ごした1ヶ月。
白と緑を貴重とした病棟で看護師はカードキーを使って、病棟とナースステーションを行き来していた。現代的。
閉鎖病棟といっても意外にも、檻やら錠で隔離される訳ではなかった。

人格障害・愛着障害・双極性障害・不安障害・パニック障害など多くの疾患を抱えた人々が、デイルームと呼ばれる広場で作業療法に取り組んだりそれぞれ交流を深めていた。
その中でも厄介だったのが患者同士の色恋沙汰や軋轢、大部屋での朝から晩までの鳴り止まないナースコールの連打。耳栓必需。

印象深い生活のワンシーンは沢山あるけれど、その中でも印象に残っていた言葉を1つ。

今の時代「メンヘラ」と言った言葉も死語となりつつある中、どうにかこうにか「本格的な精神疾患患者はこうなのに、こういった似非精神疾患患者が居るから困る」と声高々に訴えていた10代半ばの子が居た。
よっぽど大部屋での生活に限界をむかえていたのか、痛々しい程だった…と寄り添いたい気持ちを持ち合わせ…てなどいなかった私は勿論のこと

「別にどちらでもよくね?君は何が困ってるんだい?」

の一言に限った。
それぞれに理由があってこその隔離病棟でで、そもそもその子が言っていた「似非メンヘラ」とやらは違う病棟の人達のことであって…とにかく定義や線引きなんてどちらでも良い。君もそこに居るには変わりない。

人間観察には事欠かなかったけれど、夜の断末魔の叫びにはご用心。(患者の悲鳴とナースコール)

#閉鎖病棟 #感覚過敏 #混合性抑うつ不安障害 #ADHD

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