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FIVESTARS MAGAZINE005 ザアザア Interview

★ ザアザアはライブ、リリースで常にずっと走り続けてるイメージがあります。皆さんを突き動かす原動力となっているものはどんなものなのでしょうか。
一葵 三ヶ月に一回とかリリースをコンスタントにやってるんですけど、そんなに原動力というか出したいなと思って出してるだけで逆に出さないと不安になるところもありますね。
★ それが辛いと思ったことはないのでしょうか。
一葵 ペース自体は別に辛いとは思わなくて、曲を作りたいなって時に出ない時は辛いと思いますけど、まぁその時はちょっと遅らしたりとかするだけだし、割と今のところはポンポン出てきているのでそんなに苦じゃないですね。
零夜 常にバンド活動的には止まってたくないのでリリースも制作もマメにしてるんですけど、なんか単純にとにかく曲作りたいなっていう想いが常にあるでんですよね。
★ 止まりたくないという感情はどこから来るんですかね。熱量なのか先程、一葵さんからは不安という言葉も出ましたが。
零夜 どっちもかもしれないですね。熱量もありますし、止まることで不安だなって思うこともやっぱりあります。
春芽 応援してくれてる中毒者を飽きさせたくないしどんどん色んな面を見せたいってのが一番ですね。
亞ん リリースに関して言えば、今回また新しいシングルが6月に出るんですけど、やっぱり出して今回はこういう曲を出したから次はまた違う感じの曲を出したいなって、どんどんアイデア自体が出てくるので、アイデアが熱いうちに出したいなって思うので、リリースに関して言えばそんなに辛いとかはなくしていきたい感じではありますね。


★ 毎回、作品毎に様々な切り口やコンセプトで作品を発表されていますが、どのような経緯でそいいった作品毎のコンセプトが生まれてくるのでしょうか。それは一葵さん発信なのでしょうか。
一葵 僕が思いついたことを何個か投げて、メンバーみんながピンときたやつだけ採用してやってるって感じですね。
★ 例えば今回の「カクレンボッチ」だとどのような始まり方だったのでしょうか。
一葵 "かくれんぼを題材にした恋愛の曲"を作りたいって、それで全部カタカナにしたら面白いんじゃないかっていうのを提案して、みんながそれに賛同したって感じですかね。
★  なるほど。初めの段階で割と具体的なところまで提案されるんですね。
一葵 割といつもそうですね。MVのイメージとか映像、衣装とかまでイメージして言ったりしますね。


★ 最新作になります「カクレンボッチ」ですが、先程、"かくれんぼをテーマにした恋愛の曲”というお話が一葵さんからありましたが、もう少し具体的に作品についてお聞きしたいのですが。一葵 リード曲の「カクレンボッチ」は割とシンプルな片想いですかね。
★  頂いた資料によると愛する人の言葉を信じて待ち続ける切ない心情と表現がされていますが。
一葵 そうですね。でもなんか向こうの気持ちはこっちにはないっていうのを薄々気づいてるっていうところですかね。
★  毎作、どこからそのような表現や情景が生まれてくるのでしょうか。
一葵 どこからですかね。いろんなところからですかね。アニメ、映画、Twitter、なんでもですね。周りの人の話とかもそうですし。
★ ザアザアの曲って切ないとか激しい曲とかではなく、刺さる人にはそれ以上に良い曲という感情以上のものを残すというか、凄く刺さるというイメージがあって、そういうピンポイントに刺さっちゃう人がそれこそ中毒になってしまうくらいその曲に入り込めると思っています。その曲毎にいろいろなドラマがあるから、その曲の主人公になれる人はまさしく"これ私のことじゃん”みたいにその曲の主人公になれるというか、制作する段階でそういう反応などを意識することがあったりするのでしょうか。
一葵 そうですね。意識はしてるのと、いろいろな考えのいろいろいろな人のエピソードを作りたいなと思って作っているのでそれがハマったら狙い通りというか、嬉しいですね。
★  ザアザアの曲はそういう意味でも怖いなと思いますね。
一葵 本当ですか。(笑)
★ 零夜さんはこの「カクレンボッチ」という曲にどのような印象をお持ちですか。
零夜 単純にカタカナでちょっと読みづらいなって。読みづらくてコーラスとかハモリも全部カタカナなんで凄く苦労しました。(笑)
★ メンバーさんに対してもカタカナなんですか?(笑) 
一葵 そうですね。全部カタカナで送ってます。
★  どうして今作は全曲歌詞をカタカナにしたのですか。
一葵 なんとなく直感で今回の題材でカタカナにしたら合うのかなって思っただけで、特に深い意味はないですね。
★ 春さん、亞んさんはこの曲についてどのような印象をお持ちですか。
春芽 ザアザアらしさの象徴である切なさと激しさが共存したすごくカッコいい曲ができたなって感じですね。
亞ん 曲調的にはやっぱこの切なくて疾走感のある感じでザアザアらしい曲だと思ってて、カタカナの面も僕はなんか凄い良いなって思ったんですよね。特にヴィジュアル系とかではそんな見たことも聞いたこともないんで、そんな曲が世に出されたら面白いんじゃないかなと思っております。



★ カップリングは「アタマガオカシイ」ですね。ザアザアらしいインパクトのあるワードですね。二分半ぐらいの曲になっていて、序盤のザアザアさんらしいテンポ感で始まりって、サビや曲の終わりに向かってどんどん様子がおかしくなっていくようなまさに"頭がおかしい"を表現されてる曲だなと思いました。
一葵 やっぱり誰しも、僕もそうなんですけど頭がおかしくなる瞬間ってあって、気が狂いそうになる瞬間ってあると思うんですけど、それを上手く曲で表現できたらいいなと思っ作りました。
★ なるほど。一葵さんも頭がおかしくなる瞬間ってあるんですか。
一葵 ありますね。やっぱり寝る前とかじゃないですかね。一番、やっぱり寝る前ってその日のあったこととか思い出したりとか思い返したりしながら、あーでもない、こーでもないって思ったりとか、あれは違ったなとか思ったりとかそういう時におかしくなりそうになる時がありますね。
★  歌詞の中に"夜が嫌いだ”って表現もありますもんね。
一葵 そうですね。それをイメージして作ったので自然と出てきた言葉の中に入ってますね。
★  零夜さん、この曲はライブではどうなってしまうんだろうなっていう期待感もあります。
零夜 ザアザアは結構、カップリングだと好き放題やっちゃうので、ちょっと好き放題やりすぎちゃってどうなるかなって感じなんですけど。(笑)
★ 最後の「アタマガオカシイ」で終わっちゃうところなんか、どんな終わり方するのかなっていう期待感もあります。(笑)
零夜 そこは、ライブならではライブバージョンの感じにもできたら良いなって色々ちょっと考えているんですけど。
★ 楽しみにしています。お二人はいかがでしょうか。
春芽 アタマガオカシイって言ってるくらいなんで普通にやってたらオカシイですよね(笑)アタマガオカシくなるくらい楽しい曲になればと思います。
亞ん そうですね。この曲はまだライブではやってないですけど、確かにライブだとどうなるのかなというか、ドラム自体も難しいことちょっと詰め込んだりしまして大変な曲になりそうかなって思うんですけど、曲調自体は凄くノリが良かったりするんでライブでどういう感じになっていくのかなっていうのは楽しみですね。
★ 一葵さんはライブでのこの曲のイメージってもう出来上がったりしているのでしょうか。
一葵 いや、まだないです。(笑)


★ 続いてもう一曲のカップリング曲「カゴメヤカゴメ」ですね。
一葵 この曲は恨みに対する気持ちを書いたような曲です。いじめられてるような印象な曲ですかね。
★ これは、一葵さんの中から湧き出てくる感情なんですか、それとも全くの妄想でしょうか。
一葵 これは自分でも結構ありますね。他の曲も自分の感情ばっかりの曲もあれば違う曲もあって、半分は分かるけど半分は分からないっていう曲もありますし、テーマに応じて変えてる感じですね。
★ 歌詞を書かれる時はやはりその曲に入り込まれるんでしょうか、主人公になったり。
一葵 なります。なるっていうか気持ちを重ねますね。
★ そういう意味では、一葵さんの中に秘めてるイメージというか、感情みたいなものの現れなんでしょうか。
一葵 そうですね。結果的には自分の経験したことのない感情でも、最終的には自分の中で消化されてるんで自分の感覚にはなってるとは思います。
 他の皆さんはいかがでしょうか。
零夜 この曲はちょっと哀愁っぽい感じと言いますか、和と言いますか、そういう雰囲気の曲調だったりメロディでサビで切り替わる感じが凄いまた気持ちいなと思いますね。
春芽 イントロのフレーズから凄く気に入ってます。
ライブの中盤くらいで丁度聴きたくなるような心地良い曲です。
亞ん ちょっと面白い曲だなと思ってまして、確かに哀愁っぽさもあるんですけど、近年のヴィジュアル系では聴かないような感じの楽曲になってて個人的にも凄い好きで気持ちいい感じが出ててとても気に入っております。


★ ちょっと作品のお話からズレますが、今回の曲もザアザアの皆さんでしか作れない曲だなって凄く思ってるんですけど、これからもそうであって欲しいのですが、皆さんがザアザアであるために大切になさってることであったり、意識していることはあるのでしょうか。
一葵 最初のうちは、こういう曲とか行動、発言とかザアザアっぽくないからやめようとか考えてたんですけど、長くザアザア続けて行く上でだんだんそれに自分がなってきたというか、ザアザアの一葵になってきたというか、今はそんな意識しなくてもザアザアっぽくない行動はあまりしないし、逆に何をやってもザアザアっぽくなるなって思いますね。
★ なるほど。活動や作品のリリースを重ねてきて、一葵さんそのものがザアザアになってきたという感じなんですかね。
一葵 そんな感覚はあります。だから最近はそんなに意識しないですね。
零夜 メンバーそれぞれから自然と出てくるものを大事にしつつ、ちょっと違うかなって思っても、一回やってみてザアザアになればそれで良いのかなって感じでやってます。
春芽 バンドとか他の職業でもそうですけど、歳を重ねると変なプライドとかこだわりみたいなのがついてくると思うんですよ、それも凄く良い事なんですけどそもそも好きなものもみんな違うし正解なんてないんで全て受け入れながら今はやってます。
亞ん 自分も最近は意識とかはしてないですけど、楽曲とかに関してはどんなものでも形にして、一葵さんの歌詞がのればどんな曲調でもザアザア感は出るって凄い最近思ってますし、それが凄い強みだなって感じることがここ最近のリリースですごい感じてて、この四人でやってれば自然にザアザアになるのかなっていう感じはあります。



★ 皆さんありのままを出せばザアザアになるというお話ですが、今更ですがザアザアって何モノなのでしょうか。
一葵 いろんな人間が生きてる上で抱くどっちかと言ったらネガティヴな感情を曲に替えて寄り添って、共感をできるようなバンドですかね。
★ やはり一葵さんも共感を求めたりもするんですね。
一葵 そうですね。作品を出してる以上、共感あってこそだと思うんで。
★ ありがとうございます。零夜さんと春さん、亜んさんにもお聞きしたいのですが。急な質問ですが一葵さんって何モノなのでしょうか。
零夜 ネガティヴの塊ですね。ザアザアの音楽をやっててそうなったのか、元々なのかちょっと弟ながら分かんないんですけど。(笑) 
春芽 良い意味で変態ですね。
亞ん 自分に無いものをたくさん持ってる人で、自分もザアザアに入ってからすごい変わったというか、生き方や考え方での影響とか勉強になることが多くて魅力的な方だと思います。


★ 最後に読者の皆さんメッセージをお願いします。
亞ん このインタビューきっかけでザアザアを知った皆さんには、是非曲を聴いてライブにも来てもらいたいので、ザアザアは凄くパッと見暗いイメージがあるかも知れないんですけど、メンバーみんな面白くてキャラクターの濃い人達が揃っていますんで、しかもみんなカッコイイと僕も思ってますのでザアザアをよろしくお願いします。
春芽 ヴィジュアル系シーンの中でみんなに一番近い距離感で音楽をやってるのがザアザアの強みだとも思ってるのでいつでも頼ってください。
零夜 ザアザアの音楽に触れて欲しいのと、メッセージ的には凄いどうしようもなくネガティブだったりとか、どの曲も暗かったりするんですけど、ネガティブなものを力に替えてというか、逆に前向きなパワーに変えれるバンドなのかなと思うので、そう感じてもらえたらいいなと思います。
一葵 まだザアザアを見たことない聴いたことない方はこれをきっかけに、特に新しく出す「カクレンボッチ」とかは触れやすい曲だと思うんで聴いて欲しいです。これからも頑張ります。


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