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ある街のはずれの物語 第1話『はじまり』

遠いようで近い未来、ある街のはずれ物語。

陽太・月音「行ってきまーす!」

春から高校3年生になる陽太と月音。
家は隣同士で幼稚園からずっと一緒だ。
今日もいつも通りに一緒に投登校する。

月音「陽ちゃん、おはよう!」
陽太「お!おはよう!月音。3年生から違うクラスになってしまったな。」
月音「本当、それ!ずーっと一緒だったのにね。」

すこし、月音の表情が芳しくなかった。

陽太「ん?どうした?浮かない顔して。俺と違うクラスなったのがそんな残念か?」
と、唆す陽太。

月音「そ、そんなことないんだからね!!」
と恥ずかしがり早足へ校門へ向かっていった。

柚音「お!月音、おはよう!」
月音「あ!柚ちゃん!おはよう!同じクラスだったんだね!」
と、飛びつきながら挨拶をした。

柚音は中学生のときから月音とずっと同じクラスで、
もう姉妹みたいな関係だ。
もちろん柚音も月音がADHDであることは知っている。

月音「あー!!やばい、持ち物全部忘れた。」
柚音「もー、ほんと忘れっぽいんだから。この間も教科書全部忘れてたよね。筆記用具とノートは貸せるから貸してあげる!今日初日で良かったね」
月音「もー、ほんと柚ちゃん神!!」

そう、これがADHDの特徴で忘れ物をしやすい。
でも、柚音はそれを見越して準備をしていた。
一方、その頃陽太の教室では。

陽太「おはよ。」
凛「おはよう!陽太!また同じクラスだね!」
凛は陽太の弟的な存在。実は柚音の弟でつまり小さいころから陽太のことも知っている。
陽太「そうだな。じゃ、俺屋上で寝てくるわ!」
凛「え、えー!またー?本当しょうがないんだから。」

これもADHDの特徴の一つ。ルールが守れないだ。
普通授業をさぼるなど現代ではあり得ないだろう。
でも、ルールを破って屋上へ行ってしまう陽太。この後の話でどうなることやら語りの自分も心配である。

そうこんな感じで始まるある街のはずれの物語。
続きはまた頑張って書き上げます💦

それではまたお楽しみに~

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