会社設立にいたった想いとFiVE社を通じて成し遂げたいこと
はじめまして。
「人・組織の困ったをハンズオンで解決に導く人事支援サービス」を提供している FiVE Inc. 代表の泉谷(@Show_Iz)です。
2022年9月末をもって18年におよぶサラリーマン人生に終止符を打ち、同年10月に『FiVE』と名付けた会社を設立したのですが、本noteでは会社設立にいたった背景とFiVE社を通じて成し遂げたいことについてまとめていこうと思います。
仕事やキャリアに対するモヤモヤ
社会に出てから人事一筋でキャリアを歩んできたことから、ある程度の業務経験/スキルを有する40歳当時(2021年)。
求められるのはどうしてもこれまでのキャリアであげた成果の再現や組織のマネジメント。必要とされること自体は本当に本当にありがたいと感じる一方で、延長戦を戦っているようでどうしてもワクワクできない自分がいました…。
さらには誰かがつくった組織の倫理の中に存在する以上はたとえ腹落ちしなことであっても自分を自身で説得しながら腑に落とさないといけないシーンが多々あり、そういったプロセスに自分の中での限界を感じつつもあり…。
このモヤモヤとした感情がこの先あと25年も続くのかと思うと、正直気が遠くなる感もありました。
光明が差した副業プロジェクト
そんなモヤモヤを抱えていた中で、ありがたい出会いとご縁に恵まれ、2021年4月頃からとある組織における人事評価制度の新規構築という副業をすることになりました。
副業に誘ってくれた人事の方(のちの共同創業者の瀬戸口さん)が胸に秘めていた「この組織をなんとかしたい」という熱い想いに心が燃え、評価制度の新規構築に加えて、2022年1月頃からは組織立て直しプロジェクトにも携わることになりました。
その組織は歴史のある医療系事業を営んでいたのですが、ITベンチャーの経験がキャリアのほとんどを占めていたわたしは各方面でいい意味でも悪い意味でも刺激を受けまくり、そんな中でふとこんなことを感じてしまったのです。
「あれ!全然別の業界でも自分が積んできた経験って活かせるじゃん!」
この瞬間から、いつか独立して人事領域で困っている人事や経営者の力になれたらいいな、人事支援をしていきたいなという想いが芽生えました。ただ、この時点ではまだ全然漠然としたものでした。
あの頃の自分を助ける仕事というキャリア
それ以来「いつか人事支援領域で独立しよう」という火種が心の中にあることで、たびたび自分との対話を繰り返すようになりました。
副業をはじめたときに在籍していたのはココナラ株式会社。当時は入社から丸5年が経ち、会社としてはもちろん、個人としても念願中の念願だったIPO(当時は東証マザーズ)を果たした直後で、ホッとした気持ちで人事組織のマネジメントをする役割を担っていました。
ほんの一例、かつ詳細は割愛しますが、自身が採用にがっつり携わった仲間たちが何らかの理由で失望し志半ばで会社を離れていくシーンを何度も経験したり、事業を前に進められるメンバーを集めるためにリアルに朝から晩までスカウトメッセージを送り続けたり、在籍期間の前半3年は採用・制度・労務・総務といった領域の企画〜オペレーションをすべて1人で回すことで疲弊したりなどなど、IPOを果たすまでには本当に本当に様々な困難があり、当時の役員たちと力をあわせながら、一つひとつ乗り越えました。
と、同時にめちゃくちゃ心と身体をすり減らしてもいました。プロダクト愛が強すぎて、直接プロダクトには貢献できない分、間接的だとしても少しでも多く貢献したい!みたいな思いが強く、肩に力が入り過ぎて一つひとつを真に受けすぎていたことも原因のひとつだったと思います。
正直、あまりのしんどさに一定程度いろんなことが落ち着いたタイミングで燃え尽きてしまい(メンタル不調とかではないです)、退職を申し出たこともありました(会社のためにも自分のためにもその方がよいのではないかと…)。ちょうどIPOを果たす約1年前でした。
そのときはありがたいことに会長、社長ともにがっつりと引き留めてくれて、「この人たちを『漢』にするまではやりきるんだ!」と心に決めてたことを思い出し、大復活を遂げたこともありました笑。あのとき引き止めてもらえたことに感謝しかないし、いまがあるのはあのしんどくも充実していた社会人の青春とも感じる時代を経験したからこそだと思っています。
そんなこんなで色々経験し、どうにかこうにか乗り越えた今なら苦しんでいたあの頃の自分を助けられるんじゃないか。独立するならあの頃の自分みたいな人の力になる仕事がしたい。このとき、なんとなく次のキャリアの方向性が決まりました。
そして会社設立へ…
その後はいつかの独立を視野に入れ、もっと大きな組織規模も経験しておきたいと思い、ココナラ社を離れ、hey社(現:STORES社)へ入社し、採用を統括するグループのマネジメントに注力していました。この間も副業(人事コンサルタント)として携わっていた組織立て直しプロジェクトは継続しており、瀬戸口さんと力ををあわせてガシガシ進めていました。
ともにプロジェクトを進める中で彼女には何度も助けられ、何度も気合を注入してもらいました笑。いつか自分が独立するなら、強みと経験、物事を捉える視点は異なるが、人・組織に対する考え方や想いみたいな部分の帰結点がフィットしていることで自然と信頼できる人、こういう人に背中を預けられたら安心だなと思う瞬間がいくつもありました。これが共同創業者として声をかけた背景でもあります。
わたしの性格上、なにか自分の中にイシューを前にしたときは、不可逆性が高い場合を除くと最終的には「心に従ってがっつりやってみてダメだったら、またそのときに考えてみればいーじゃん!」に行き着きます。会社の設立&独立も最終的にはまずは飛び込んでがっつりやってみようという結論に行き着きました。たとえ失敗したとしても経営者としての経験や事業運営の経験は人事の仕事に確実に活きるはずですし。
蛇足になりますが、フリーランスでの人事支援ではなく法人設立に踏み切った理由の一つとして「個を表現する場、箱をつくりたかった」という想いもあります。弊社 HPのService / Business項目の4つ目に「Joy of X」と名付けた項目があります。
説明文としては、FiVE社を構成するメンバー各人が大切にしていきたいカルチャーの「不」を楽しみながら解消していくことで、カルチャーに恩返ししていくという内容を記載しています。
これは、未来のメンバーも含めて各人がこれまで積んできた経験/スキルを活かし、人・組織の課題解決や人事支援をすることで得た対価をメンバー各人が大切にしていきたいカルチャーへ恩返しする事業をやっていける仕組みをつくりたい、つまり「個人の想い」を大切にするための事業をやっていきたいという考えからきています。
だらだらと書いてしまいましたが、副業でのプロジェクトを通じて得た自信に近しい感覚(≒ 新たなモチベーションの源泉)をきっかけに、世の中の困っている人・組織(≒ あの頃の自分みたいな)の力になっていきたい、コンサルタントとして人事支援をしていきたいという想いが芽生え、プロジェクトを無事に終えたタイミングで自分で会社をやってみようという決断に昇華されたというのが、最終的に起業に踏み切ったというのが背景となります。
社名 「FiVE」 に込めた想い
FiVEなだけに社名には5つの想いを込めています。
5年後には、5つの事業 or サービスを運営していたい
「個」を大切にしたいことから、わたしという主語である「i」だけ小文字にしている(apple社の命名規則を意識してるわけではない)
1→10フェーズの企業さまにおける「5→10くらい」、10→100フェーズの企業さま、100→300フェーズの企業さまにおいて価値発揮できるため、その最初の数字である「5」から引用
クライアント企業の5年後にFiVEにサポートしてもらっておいてよかったと思っていただけるサポートをしていきたい
カッコよさ、響き、覚えやすさを表現できるものにしたい
最後に
FiVE社のVision、Missionとそれぞれに込めた想いを綴ってこのnoteを締めたいと思います。
Vision
Not をグッと Good!に。
Mission
人・組織の「不」を解消する
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました🙏!
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