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5月2日(火):ガリガリ君と遊び心

先月下旬の日経MJで全面2ページを使った赤城乳業の広告が非常に印象的でしたので、本日はそれに関連した話を少しばかり。

こちらの全面広告では商品の宣伝めいたことには一切触れておらず、企業としての想いの丈を綴ったものでした。

紙面はデカデカと書かれた「当たりつきをやめるのをやめました」の文字で始まります。

これが何を指したものかといえばアイスの「ガリガリ君」の当たりスティック(1本あたり)のことです。

今となってはめっきり減ってしまった昔懐かしの当たりスティックを継続しているのがガリガリ君ですが、コロナ禍では食べた後のスティックをお店に持っていって交換するのがどうなのか、との問題提起があったといいます。

そして社内でも様々な議論を尽くした結果、廃止する寸前まで話が進んだそうです。

しかしながら1981年の発売当時から続けてきた当たりスティックは、ささやかなワクワクを提供するガリガリ君の一部だ、との考えでそれを翻意した経緯が綴られていました。

こうした小さな余白を楽しむように細部を大切にできるのは赤城乳業ならではだなと感じます。

同社の企業メッセージである「あそびましょ」が、そのまま体現されていますからね。

遊び心が企業のDNAとして浸透しているからこそできる意思決定だと感服しました。

そんなこんなで今年の夏になったら、当たりスティックに期待する童心を持ちながらガリガリ君を買おうと思います。

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