「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論219」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第31号(2000.11.25発行)「定着志向のクラブ経営(GH&FCオーナー ジョー・シルリ氏)」30~※名称等は当時、一部文章省略

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そしてもしメアリーさんが「カーディオマシンを少しやりたい」といった場合には、また他のインストラクターを紹介することになりますから、コンタクト回数はさらに増えていきます。

ですから必然的にメンバーといい関係が作れ、その結果として定着が進むというわけです。

サーキットラインでトレーニングすることには様々な効用があります。

まず、20~30分でストレングストレーニングができるので、とても効果的です。

そして次に最後まで効果的にトレーニングできるようにスタッフがサポートしますので、成果と同時に達成感が得られると言えます。

4つめにメンバーがスタッフと頻繁にコンタクトを取ることで、コミュニケーションが促せると言えます。

5つ目には「混雑」を緩和できるとも言えます。

これは「人はなぜ辞めるのか」の中で挙げられていた退会要因の1つですが、それへの対処ができるということです。

6つ目に新メンバーに好ましい印象を与えられるということも言えます。

ストレングスサーキットトレーニングのシステム以外にも私たちは、様々な方法でメンバーの定着を促そうとしています。

例えば、ジム・アネシ氏の著作「会員定着完全ガイド」を参考にメンバートレーニングをサポートする仕組みを作りました。

まず具体的な目標を作り、期間を決め、具体的な達成策を提示し、目標達成に向けてトレーニングをサポートし、本人に成果を分かりやすい形でフィードバックし、さらに成長の度合いに応じて次のエクササイズメニューを提案していくといった流れが自然なものになるような仕組みを構築しています。

~ここまで~

以前も触れましたが、当社の小型クラブで実施している少人数でのスクール型レッスンは、まさに上記エッセンスを凝縮したものと改めて感じることができます。

従って、パンデミック下で平均退会率が1~2%程度で留まったのも、定着志向経営のポイントを抑えていたからだということが歴史的にも実証されると思います。

ただ、シンプルでありながらも、継続していくことが難しいこの取り組みを当たり前にしていく努力は常に怠ってはいけないとも思います。

現在、いくつかの企業で、上記メリットに着目して、同様の仕組みを取り入れてきておりますが、一過性に終わるか否かは、まさに継続力にかかっているでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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