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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論289」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第38号(2002.1.25発行)「パーソナルトレーニング」14~※名称等は当時、一部文章省略

2.パーソナルトレーニングシステムの導入

(2)パーソナルトレーニングのマーケティングとセールス

①ターゲット

対象顧客はメンバーだけでなく、商圏の生活者も想定できます。

②印刷物の制作

まず、MACで使っている3つ折りのパンフレットをご覧ください。

パーソナルトレーニングのサービスには、ここに記してある「精神的なサポート」「技術的なサポート」「教育的なサポート」「目標設定」「実践」が含まれていることが分かるでしょう。

このパンフレットは先日健康フェアを開いた時に、何か手渡せるものをと思って作ったものなので、パーソナルトレーニングのプロモーションとして普段から積極的に使っているものではありません。

もしかすると、ほとんど誰も読んでいないかもしれません(笑)。

ですが、もしパーソナルトレーニングに興味を持っている人がいた場合に、何か手渡せるものがあることは良いことだと思います。

会報誌「MACNEWS」では、毎回パーソナルトレーニングについての記事を載せています。

例えば、グラウンドゼロを導入した時に、ファンクショナルトレーニングと関連付けてパーソナルトレーナーの記事を書きました。

また、クラブにはパーソナルトレーナーの写真とプロフィールを書いたものや、実際にパーソナルトレーニングを受けて目標を達成されたお客様の声なども掲示します。

ただ、パーソナルトレーニングの最も効果的なマーケティングツールはこうした印刷物や掲示物ではありません。

それはパーソナルトレーナーその人自身です。

背中に「パーソナルトレーナー」と書かれたシャツを着たパーソナルトレーナーがお客様のトレーニングをサポートしているところを実際に多くのメンバーの眼で見ていただくということが最も大切です。

③広告宣伝

新聞や雑誌に記事を載せたりもしていますが、これは通常クラブのキャンペーンの告知と一緒に行い、その場合は隅にパーソナルトレーニングについてのコメントを加えます。

また地方誌やミニコミ誌からも、何か記事やコラムを依頼されることもあるのですが、そういう場合には、記事の終わりに「MACのパーソナルトレーナーがあなたの目標達成を助けます。お問い合わせはローリー・シングルまで」といったコメントを加えることにしています。

そしてまた、ラジオやTVのコマーシャルをする場合にも、最後に必ず「パーソナルトレーニングも受けられます」といったコメントを加えることにしています。

これまで、新聞やラジオ、テレビでは、パーソナルトレーニングだけのコマーシャルをしたことはありません。

MACにはパーソナルトレーナーが多くなってきていることもあって、各々のトレーナーが個別に広告を出すことを禁じています。

もし、それを許してしまうと、クラブ中にベタベタ色々なパーソナルトレーナーのポスターが貼られることになってしまいますから(笑)。

こうした状況は好ましくありません。

トレーナーにして貰っていることは、記事を書いて貰ってメンバーに提供することです。

その際には、その記事の最後に記事を提供したパーソナルトレーナーの名前と、より詳しいことが知りたい場合には、「こちらへ」と記して連絡先を載せることができることにしています。

~ここまで~

現在、国内においてもパーソナルトレーニングという言葉やパーソナルトレーニングジムの存在は、一般の方々にかなり浸透してきてはおります。

ただ、パーソナルトレーニングで行う内容が、普通のフィットネスジムで行うエクササイズとどのような違いがあるのかについて詳しく知っている顧客は利用者以外では少ないと思います。

つまり、何となく知っているという方々に対して、実際に購入して頂くにはただ運動するだけでは、自身の抱える不具合解消や目標達成が遠回りであることをお伝えする必要があります。

当たり前ですが、自分事と捉えられない限りはただの通り過ぎていく情報ですので、それを意味あることと感じて貰う努力が、ここで言うマーケティングとセールスの本質だとアバター近藤は考えます。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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