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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論821」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第37号(2008.7.25発行)「きずなを育てる(商業アドバイザー・小柳剛照)」1~※名称等は当時、一部文章省略

ガソリン価格を始めとする数々の値上げが、消費者の暮らしに、そして多くの産業にとって、大きな痛手になっています。
何が起きるか分からない不透明な時代、企業が安定経営を維持するためには、いったい何を心掛ければいいのでしょうか。
料金値下げでは、ライバルとの低料金競争を引き起こし、自分の首を絞めることになりかねません。
イベントでの集客は、カンフル剤としての効果はあっても、永続的な方策ではないでしょう。
新規分野への着手は、成功すればいいですが、リスクも結構大きいものです。
とすると、基本的な対策は、現在のお客様を大切にすること。
つまり、顧客満足の確立と、口コミでの新規客増を展望することでしょう。
ベーシックすぎる考え方かもしれませんが、結局はそれが一番、確実で正しい方策と考えられそうです。

MDSの世界

顧客とは繰り返し利用してくれるお客様のことです。
生涯お付き合いの切れない多くの顧客を獲得できれば、安定経営が維持できるでしょう。
でも世の中には、基本的に利用が一度限り、という業界があります。
代表的なのが、自動車教習所です。
誰でも、運転免許を取るまでは頻繁に通っても、免許取得後は、もう足を運ぶことはありません。
しかしそういう業界にあっても、顧客満足を確立している事例もあるのです。
益田ドライビングスクール(MDS)は、島根県の西の端。
山口県との境である益田市にあります。
ここは、交通アクセスの不便な地にも関わらず、驚異的な数の教習申込者が訪れる教習所。
全国各地から、年間およそ6000名がここを訪れ、約2週間の合宿で生活をともにしながら、免許取得を目指す場です。
広大な敷地には、教習コースに加え、ゴルフ練習場や岩盤浴などの設備も備わっていて、このエリア全体はMランドと呼ばれています。
ここで教習生たちは運転技術や法規を教わるだけでなく、もっと素晴らしいいものを身に付けていきます。
それは人として素敵に生きる方法を学べる、ということです。

~ここまで~

「人として素敵に生きる方法を学べる」教習所とはいかなるものか興味深く、具体例は次回お伝えするとして、利用が一度限りの場を心に残る良き場所にしようという強い意気込みが感じられます。

今はないと思いますが、アバター近藤が免許を取得した30年程前は、強面の教官が顧客である教習生を普通に罵倒したり、合否を盾に威張り散らす輩も少なからずおりました。

かく言うアバター近藤も長野県駒ケ根市にある自動車教習所に、大学時代、同級生3人で合宿免許取得に行きました。
合宿免許を行っている場所は、記事のごとく、地方の広い敷地が多く、例に漏れずほぼ娯楽も無いようなところでした。

そして、上記の通り、「あの教官は合否判定が厳しいから見極めの時に当たったら最悪だ」などという噂がすぐに広まったのを今も記憶しております。
ただ、それも今となっては、良い思い出ですし、もし濃密な2週間を教習所側も素晴らしく演出してくれたら、さらに顧客満足度が上がることは間違いなさそうです。

余談として、その期間中に年齢の近い女性3人組と仲良くなり、同級生の一人がその後、結婚まで至ったことは世の中、何が起こるか分からないものだと思ったものでした…

お読みいただきありがとうございました。

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